内容説明
100歳を超えた現在も著作刊行が続く詩人まど・みちお。ちいさきものに愛情をそそぎ、はなくそから宇宙まで、やさしい言葉で、ユーモラスに本質を語るその詩の世界を味わってみましょう。
目次
朝がくると
うたをうたうとき
せんねんまんねん
はなくそぼうや
リンゴ
木
けしゴム
ぞうきん
ミミズ
ブドウのつゆ〔ほか〕
著者等紹介
萩原昌好[ハギワラマサヨシ]
1939年神奈川県に生まれる。東京教育大学、同大学院を卒業後、埼玉大学教授、十文字女子大学教授を経て、現在に至る。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員
三浦太郎[ミウラタロウ]
1968年愛知県に生まれる。大阪芸術大学美術学科シルクスクリーン専攻卒業。ボローニャ国際絵本原画展に入選し、海外でも幅広く活躍。自作絵本に『ちいさなおうさま』(産経児童出版文化賞美術賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naomi
23
三浦太郎さんがイラストを描いたとお聞きし、読んでみました。まどみちおさんの詩は、哲学的だったり、言葉があそんでいたり、奥深くて、深くて、楽しいです。声に出して読みたくなります。一つひとつの詩に対する編集者さんの言葉が、少ーしお節介に感じることもあったけれど、まどさんが他の本で語っている言葉を紹介してくれていて、詩の世界により深く浸れて良かったです。2015/02/13
itoko♪
20
図書館の児童書コーナーにて。児童向けの詩の入門書です。まどさんと言えば、童謡『ぞうさん』の作詞者、ということぐらいしか知識がなかったので、私にも入門書として うってつけでした。動物や雑巾、土の中の清水にすら思いを馳せる まどさん。国際アンデルセン賞も受賞されていたのですね。他の詩も読んでみたくなりました。2014/10/18
ダンスにホン!ころりん
8
20131130初版発行 140316読了 まど・みちお さんと色鉛筆の表紙にひかれて購入。朝がくると どうして いつも 、あいうえお 大好き ♪ 子どもたちに読んであげたい。ころを相手に練習しよっと(о´∀`о) ころは うたをうたうとき がとても好きみたいです。遠吠えするときの気持ちなのかな♪2014/03/16
那由田 忠
6
透き通るような詩。天と地と、心と肉と、全てが透ってゆくような詩。 いやあ、まいりましたね。感動しました。まど・みちおさんの詩集を買います。キリスト教徒の感じはしましたが、汎神論的な感覚と鋭いコトバが突き刺さってきます。何度も読み直したいです。2014/03/31
読生
5
解説が邪魔してる気がするのは相変わらず。 自由に解釈してもいいじゃない、と思うけど、「?」ってなっちゃった人には解説があるとありがたいのも確かなんだろう。 自分が作ったものではないこの世界で、何も生み出していないように思えても、すべての人がすべての人に関わり、影響しあいながら生きているんだよ。 でも、それに気づくためにも学びが必要なのかもしれない。 誰かにお仕着せられたような教育だとしても。2021/03/04