目次
赤ちゃんの目
小鳥と娘
橋
しあわせ
イス
忘れもの
橋のうえ
子どもによせるソネット
母と子
じっと見ていると〔ほか〕
著者等紹介
萩原昌好[ハギワラマサヨシ]
1939年神奈川県に生まれる。東京教育大学、同大学院を卒業後、埼玉大学教授、十文字女子大学教授を経て、現在に至る。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
57
詩集との再会は、その時々の自分を鏡で観るようなものかもしれない。なぜなら、前回読んだ時には理解できなかった詩が今回は理解できたり、前回は気にも止めなかった詩に強く共鳴したりするからだ。子ども向けの名詩入門書なので、誰にも分かる言葉で書かれた詩がほとんどだが、編者はその中に敢えて分かりにくい詩も織り込んでいるようだ。私はまだ全ての詩を味わい尽くすところまで及ばない。だが、それでよい。またいつか読もうと思う。今回は、高田敏子さんの素敵な詩から生活の中に隠れている小さな喜びや美しさ気付く方法を教えられた。2022/10/15
モリー
44
何故かときどき詩集を開きたくなります。その時々で、すっと心に沁みる詩とそうでない詩があります。時をおいて同じ詩集を開いたとき、以前とは異なる詩に目が留まることもあります。編者によれば、分かりやすい名詩を選んでいるそうですが、私には真意が伝わらない詩もありました。時間をあけてまた開いてみたいと思います。今の私の心に響いた詩は『水のこころ』/水はつかめません/水はすくうのです/指をぴったりつけて/そうっと大切にー/水はつかめません/水はつつむのです/二つの手の中に/そおっと大切にー/水のこころも/人のこころも2019/08/14
chimako
27
読友さんの感想をみて探した本。暮らしの中で育つ子や季節の巡り、ささやかな出来事が易しい言葉で無理なく紡がれて心地よい。大人はさびしいと作者の言う。忘れてしまったことが多すぎて、見えなくなってしまったことも多すぎて。「子どもによせるソネット」「雨の日」好きです。2013/10/08
遠い日
6
中島梨絵さんのイラストのかわいらしさが、高田敏子さんのストレートで易しいことばを引き立てる。普遍的なことばで、誰にも通じる世界のすばらしさを解き明かす高田さん。忘れてしまった遥かな日の感情や感動や発見を、読みながらもう一度なぞるときの、心の高鳴り。自分を取り巻く世界に不思議を見出していた頃の自分に、改めて出会った。2017/03/05
うさっぴ
4
中島梨絵さんの絵が非常に素敵。2021/10/13