目次
丸山薫(青い黒板;水の精神;嘘;汽車に乗って;練習船;早春;未明の馬;未来へ;母の傘;ほんのすこしの言葉で;詩人の言葉;海という女)
三好達治(雪;春;村;Enfance finie;昨日はどこにもありません;祖母;土;チューリップ;石榴;大阿蘇;涙;かよわい花;浅春偶語)
著者等紹介
萩原昌好[ハギワラマサヨシ]
1939年神奈川県に生まれる。東京教育大学、同大学院を卒業後、埼玉大学教授、十文字女子大学教授を経て、現在に至る。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
7
丸山薫、「汽車に乗って」の叶わぬ憧れは、いつ読んでも心にしんと響いてくる。三好達治といえば「雪」。この詩を初めて読んだのは子どもの頃か。衝撃でくらくらしたことを思い出す。うちの子たちは小学校の教科書で習ったものだ。「Enfance finie」も大好きな詩。「約束はみんな壊れたね。」の一行に、大人になることの現実の寂しさを感じたものだ。「土」のリアリズム。それなのに、たった4行の中に物語がある。2017/03/07
みなず
6
三好達治の『昨日はどこにもありません』が、読みたくて。『かよわい花』も良かった。初めての丸山薫、『母の傘』に心を打たれた。2014/11/28
彩灯尋
4
山形県にいながら、全然丸山薫のことを知らなかった。山形県で教員をしていたことを初めてこの本で知った。丸山薫の詩にはストーリーが見える。どこか寂しく、どこか前向きな不思議な文章。三好達次はこの本にも書かれているように目線や選ぶ言葉が独特で面白い。三好の"約束はみんな壊れたね"と"昨日はどこにもありません"という言葉が特に心に残った。2016/12/10
kisametan
3
中学生になったような気持ちで読んだ。こういう形で詩人に出会うのもいいな~。2012/10/11
のんの
2
三好達治の詩の「大阿蘇」が読みたくて借りた本だけど、「土」「昨日はどこにもありません」「雪」の詩の方が気に入ってしまった。丸山薫の方の詩は、ロマンチックな感じがした。解説付きなので、より詩を理解しやすい。2023/12/30