内容説明
五年ほどの短い期間に二千を超える詩編を残した“かなしみ”の詩人、八木重吉の世界をわかりやすく紹介します。
目次
おおぞらのこころ
ふるさとの山
うつくしいもの
心よ
葉
彫られた空
幼い日
桃子よ
わが児
草の実〔ほか〕
著者等紹介
萩原昌好[ハギワラマサヨシ]
1939年神奈川県に生まれる。東京教育大学、同大学院を卒業後、埼玉大学教授、十文字女子大学教授を経て、現在に至る。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員
植田真[ウエダマコト]
1973年静岡県に生まれる。1998年、ザ・チョイス年度賞大賞受賞。『マーガレットとクリスマスのおくりもの』(あかね書房)で第14回日本絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
97
平易なことばで書かれているのに、心には深くあしあとを残していく…。八木重吉のことばというのは、癖がなく子供でも理解できる内容のものが多い。だからといって、これらの詩は子供たちに向けて書いているのかといえば、そうではない。むしろ、大人が理解しやすいようにやさしく、何度も繰り返しながら諭している印象を受けてしまうのだ。表面には見えない深い意味とメッセージが隠されているように思えてしまうのだ。短いことば、自然との対話、大切な人への想い…。もっと、もっと深く、このことばたちの意味を知りたいと感じてしまう。2015/05/05
anne@灯れ松明の火
30
「三日月堂」を読んで以来、一度読もうと思っていた八木重吉の詩。とっつきやすい児童書コーナーで選んだ。重吉の詩は、ひらがなが多く、短く、シンプルなのがいい。その上、この本は解説が丁寧。丁寧すぎるぐらい? 挿絵もいいなあと思いながら、読み終えて、奥付を見たら、植田真さん! もう一度、挿絵を見ながら、今度は、詩だけ、読もう。2020/08/18
ごへいもち
22
読友さんのコメントを見て久しぶりに八木重吉を読みたくて。感動したあの頃の私はどこへ…。「さやか」を「さわやか」と説明している編者にガックリ。本当に古典をやった人なのか2021/02/24
まさむ♪ね
20
なんて透明。そして、なんてさびしさ。八木重吉の詩を読んでいると、こころが秋の空になっていく。まなざしが悲しいまでにまっすぐだから。2013/11/26
もちもちかめ
19
皆さん聞いて下さい。私がずーっと気になっていた男性の日本人の詩人は、八木重吉でした!!カエル詩人草野心平かなーと思ってたのですが、教育テレビのにほんごであそぼの中で、こころよ、では いっておいで、の歌で知ったようですね。図書館で読みながら震えて泣きました。2024/02/03