内容説明
言わなくてもわかってほしい。名作短編がぎっしりつまった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
75
この巻では家族の在り方やその情愛を描いています。谷崎潤一郎の「母を恋うる記」有島健郎の「小さき者へ」はどこかで読んだ覚えがありました。谷崎の文章がいつ読んでもいいですね。吉野せいの「鼻をたらした神」はは題名だけは知っていましたけどやはり厳しい物語であると感じました。そのほかでは向田邦子の「かわうそ」がドラマを見ているような感じでした。2022/09/09
Matoka
14
『終焉』・・じゃあおれはもう死んじゃうよ、と何の表情もない穏やかな目であった。『小さき者へ』・・行け。勇んで。小さき者よ。『かわうそ』・・獺祭図。『風琴と魚の町』・・あんまり静かなので、波の音が腹に這入って来るようだ2016/06/12
風眠
6
時代背景をうつすような、現代の家族には無いものが描かれている作品が多かった。幸田文の『終焉』では、父・幸田露伴の厳格っぷりがハンパなくて、逆にかっこいい!って感じた。冒頭の詩、『おばあちゃん』(金子光晴)でいきなり泣いてしまった。・・・これはずるい。2012/08/01
訪問者
4
吉野せい「洟をたらした神」、海音寺潮五郎「唐芋武士」、谷崎潤一郎「母を恋うる記」、有島武郎「小さき者へ」、幸田文「終焉」、向田邦子「かわうそ」、林芙美子「風琴と魚の町」と魅力的な作品が続く。2023/11/20
圓子
3
遠藤周作をもっと読もう。2013/11/17