出版社内容情報
いつでもそこにある木。成長し、変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続けた・・・何度でも読み返したい、シルヴァスタインのロングセラー絵本。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
249
愛を尽くしたい人、愛を受け取っているはずなのに気付けない人、愛を当然だと思っている人、愛を受けとってもっと大きな愛を生みだす人。愛のかたち。この絵本に答えはなく、読み手に委ねられるもの。読む人の読むときの感情が浮かび上がってきて、自らを見つめ直す機会を得られるもの。大きな木の立場になるときもあれば、少年の立場になるときもある。その日その日で人は感じ方が異なるから、同じ物語であったとしても、喜びを感じるときもあれば、悲しみに打ちひしがれるときもある。あなたがおおきな木であったら、どんな物語になるのでしょう。2024/01/05
HIRO1970
242
☆☆☆名作です。最後に牧童が消えて牛が歩いているような・・・諸行無常を感じさせる作品です。2004/01/01
kaizen@名古屋de朝活読書会
212
銀行の待合においてあったので拝読。大きな木は、母親のような愛情。実、枝、幹と与え、人間は身体、家、船を作っていく。切り株になっても、椅子として役立つ。2014/12/07
momogaga
190
旧訳もなじんでいたが、村上訳は平易な文章で好感が持てた。今回久しぶりに読んだが、読むたびごとに新しい発見がある。これからも読み続けて行こう。2015/08/07
gtn
151
大好きなたろうに、自らの身をすべて差し出すおおきな木。そこには悲壮感も、そして正義感さえない。あるのは歓喜のみ。おおきな木は、他の者は到達できない最高の人生を終えた。2019/09/14