内容説明
はねのないことりチコがおおぞらをとべるようになったとき、なかまたちは…。レオ・リオーニの知られざる作名、待望の初邦訳。
著者等紹介
レオーニ,レオ[レオーニ,レオ][Lionni,Leo]
1910~1999年。オランダのアムステルダムに生まれる。イタリアで広告関係の仕事をした後、1939年に渡米。絵本作家として、また国際的なデザイナーとして活躍
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務を経て、現在はフリーの翻訳家ならびに玉川大学大学院講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
127
レオ・レオニの絵本です。今回はネズミの話ではなく、小鳥の話でした。翼がなかった鳥が金色の翼をもつのですが、そのために仲間外れにされますが、さまざまな人に出会ってその羽を役に立つようにとあげていきます。代わりに黒い羽が生えてきて最後は仲間に入れてもらえます。茶系統の色彩が感じのいい絵に仕立て上げてくれています。2018/01/20
pino
60
羽根のないチコは、飛べない自分をたすけてくれる仲間の優しさを知っている。夢はみんなと同じように、空を自由に飛ぶこと。きんいろの翼をほしがったのも、仲間に自慢したかったわけではないと思う。純粋に空を飛びたかっただけだろうな。きんいろは、確かに、性能がよさそうだし。そうして、困った人に合えば、惜しげもなく、きんいろの翼をさし出すチコは、もともと心が優しいんだろうな。羽根の色が違うだけで、やっかんだり、仲良くしてくれたりするみんなに、チコは戸惑っただろう。でも、優しいチコは、今までのように生きていくのだろう。2012/07/12
つくよみ
56
図書館本:生まれつき、つばさが無くて飛べない小鳥。仲間の親切に支えられて生きてきた鳥が、まほうの鳥から金色のつばさを授かったとたん、仲間から嫉妬を受け、仲間はずれにされてしまう・・・せっかく貰った特別な羽を、一枚、そしてまた一枚と、困っている人のために分けてあげる小鳥の強さ。最後には仲間と同じ姿になって受け入れられる。姿は同じになっても、その心根は、失った金色と同じように輝いているのではないだろうか。2013/08/16
めしいらず
44
みんなと見た目が違うってだけで、優しくされることもあり、冷たくあしらわれることもある。その人の中身は変わらないのに。そういう色眼鏡でもって人を見るってことは、その人自身をちゃんと見ていないってことなんだけど、ついつい引き摺られて右往左往。どちらの立場であっても、人を見誤らぬよう、曇りのないマナコでいたいもの。2013/10/15
魚京童!
35
みんなと ちがうのは、 わるいことなのでしょうか?2015/03/07