内容説明
メアりーは、ちょっと変わった女の子。学校は好きじゃないし、友だちと遊ぶのも嫌い。好きなのは、ひとり海辺を歩くこと。そして、とうさんから習った「変わり石集め」をすること!でも、そんなある日…。12歳の少女の世界的な大発見。世界初の女性化石採集者メアリー・アニングの数奇な運命をたどる伝記物語。
目次
魔法をかけられた石
石集めのレッスン
秘密の宝もの
潮の見張り番
とうさん
メアリーのお店
新しい相棒
石の魚
はちみつチョコレート
科学者の助手
ほんとうの友だち
いろいろなお客さま
ワニの頭
美女と野獣
小さな化石採集者
著者等紹介
ブッシュ,ヘレン[ブッシュ,ヘレン][Bush,Helen]
カナダのブリティッシュ・コロンビア生まれ。クイーンズ大学とトロント大学で学んだ後、ロイヤルオンタリオ博物館の古生物学・鉱物学・地質学の教育部門で、約20年にわたり講師を務めた。化石や古生物に関する著作がある
鳥見真生[トリミマサオ]
東北大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワンタン
16
12歳で歴史的な大発見をし、世界初の女性化石採集者となった19世紀イギリスに実在した少女の伝記。学校も友だちと遊ぶのも嫌いで好きなのは海辺の石集め、という内容紹介から、一風変わった性格の少女が描かれるのかと思ったが、貧しくても暖かい家族の絆、頑なさや孤独感ではなく好きなことに一身に打ち込むひたむきさが強く伝わってきた。そして、一見トントン拍子に全てが上手くいくように描かれる中にも、当時の越え難い身分制度がそこはかとなく伺えて、もっとこの少女のその後の人生を知りたいと思った。期待以上に面白い本だった。2017/08/13
花林糖
15
(図書館本)19世紀英国南部ライム・リージス村に生まれ育った、女性初の化石採集者メアリー・アニングの伝記物語。よくある伝記物らしさがなく、とても楽しく読めました。メアリーが悪者に騙されないか心配したけれど、良い人達ばかりで読み心地も良かったです。アンモナイトの美しさが伝わる物語で、佐竹美保さんの挿絵も素敵でした。2016/03/02
杏子
15
2014西日本読書感想画指定図書高学年向け。これは面白かった! 思わぬ拾い物だった。実在の化石採集者メアリー・アニングの子ども時代のお話だそうです。体の弱いお父さんに初めて化石集め(変わり石集め)に兄とともに連れていってもらったメアリーが化石の魅力に取りつかれ、家計を助けるためという理由で化石集めをするようになった経緯が面白く… 途中からは本が離せませんでした。今から200年も昔、日本では江戸時代の昔に、自然科学の扉を開いたメアリー・アニングの物語。子どもたちにぜひ勧めたい作品だと思います。2014/05/23
えすてい
14
自分から「変わり者」を自覚し続けるのは、至難の業である。尤も、本人がそれを自覚していない場合も少なくない。だが、自分の信念と親からの愛情はそれを打ち消していく。海の波の如く、水をかぶって泥を洗い流され、そして布で磨き、光る石になる。その石はなんというお宝だろうか。未知なる石の世界に閉じ込められた生き物は、未知なる贈り物である。どうしてこの海辺の石に閉じ込められたのか。誰の仕業だろうか。何故神様はこんな石を私の前に授けたのか。大人になると忘れてしまう幼い知的好奇心をどんどん膨らませていく「童心」を大切に。2019/04/24
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
読書会【わたしのおすすめ児童文学】 絵本『化石をみつけた少女』メアリー・アニングの自伝。イギリスの小さな海辺の町ライム・リージスに生まれたメアリーの楽しみは、お父さんから習った『変わり石集め』。石に閉じ込められた生きものは、どのくらい昔にどんな風に生きていたのか疑問に思います。その石たちは、化石でイクチオサウルスと命名され世紀の大発見者となります。(プレシオサウルス・プテロダクティルスなども次々発見)2016/01/19
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