内容説明
世界のピラミッド探索の旅を続けるフランシスコ。“三つ子の宇宙”の秘密を明かされたトプラ。敵の正体、そして神をも恐れぬそのたくらみを知ったトレヴィル。波動のたびに交錯する3つの世界で、“赤き紋章の戦士たち”は、無事その任務を果たすことができるのか?史上最大の波、第六の波動は刻一刻と迫っていた…。
著者等紹介
イーザウ,ラルフ[イーザウ,ラルフ][Isau,Ralf]
1956年ベルリン生まれ。コンピュータ・プログラミングの仕事のかたわらファンタジー小説を書きはじめ、作品がミヒャエル・エンデの目にとまり、作家デビュー。1997年、『盗まれた記憶の博物館』(あすなろ書房)で、ドイツ児童書界で権威あるブックステフーダー雄牛賞を受賞
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て、和光大学表現学部教授。児童文学を中心に、現代ドイツ文学の研究・紹介をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乃宮はじめ
5
うーん...それぞれの世界は面白いけど、三重世界なのに上下二巻、この分量では引き込まれかけて終わっちゃうかな...。どの世界の主人公にも想い人が出来る展開も、「あ、やっぱり?」と安易に感じてしまったし、まとめ方も……悪い意味で期待を裏切らないというか。今まで読んだ、名前を覚えていない児童文学作家さんと変わらない終わり方に思えました。 ネシャンサーガがすごく好きだったからなあ...訳の方も同じはずなんだけど。 》ついでに、現代を基にしてファンタジー書くのって凄く難しいんだな、と実感。2011/09/03
楓吹
1
スピードのあるストーリーに圧倒されて一日のうちに上下巻を連続で読み切ってしまいました。特に3つの世界が類似してきて、接近し重なる場面は手に汗握りっぱなしでした。主人公の一人が他のイーザウ作品の主人公と話したシーンは、驚きつつもやはりと言う思いと嬉しさでいっぱいになりました。2010/08/14
Euki
1
重厚なファンタジー、久々のじっくり読書。始まりから惹きつけられ、終わりかたも素晴らしい。作者が意図することも明確、あるいみ単純であるが、そこは、やはり若い読者向け。このように芸術的な完結をみた本に久しぶりに会って、非常に満足。上手い。旨い。美味い、はちょっと、違いましたね(笑)2010/03/07
道錬
0
異なる3人が関わる下巻。それぞれ別の話が一つにまとまっていく様子は、やはり早大に感じる。2016/12/06
せぷ
0
三つの世界のそれぞれの世界観と主人公がなかなかおぼえられず、読むのに時間がかかってしまった。上巻を読んでから一年以上経って記憶が曖昧になっていたのもありますが。トレヴィルがトプラになっちゃってる所もありますね。三つの世界の中ではアンクスの話が一番面白かったな。暁の円卓のあの人が登場したのは嬉しい。後は佐竹さんの装画と透明なカバーの装丁が素晴らしい。図書館本で外してみれないのが残念。2016/11/23