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フェリックスとゼルダ

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751522240
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

2013年
学校課題図書。店舗在庫僅少につき版元取寄せになる場合がございます。(入荷までに2・3週間掛かかります。)また品切れになる可能性もございますので予めご了承下さいませ。

内容説明

ついに届いた秘密のサイン!10歳の少年フェリックスは、一人、孤児院を脱けだし、旅に出る。3年8ヵ月の間に、世界が変わってしまったことも知らずに…。つらい運命を想像力ではねとばす、長い長い旅のお話。

著者等紹介

グライツマン,モーリス[グライツマン,モーリス][Gleitzman,Morris]
1953年イギリス生まれ。16歳の時にオーストラリアに移住。さまざまな仕事を経験したのちに、キャンベラ大学で文章作法を学ぶ。その後、テレビ番組・舞台の脚本、新聞・雑誌のコラムや、子どもの本を執筆。児童書では30冊以上の作品があり、厳しい環境におかれた子どもを、ユーモアあふれるタッチで描くことで知られる

原田勝[ハラダマサル]
1957年生まれ。東京外国語大学卒業。英語圏の児童書・YA作品の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

528
1942年、ナチス占領下のポーランド。孤児院に暮らす10歳のユダヤ人少年の手記のスタイルをとる。イディッシュ語の本の焚書坑儒に始まり、しだいに逼迫してゆくユダヤ人たちの生活。やがては命そのものも危機にさらされる。子どもたちの運命もまた同じだ。主人公フェリックスは豊かな空想癖を持っているが、その空想も次第に暗転してゆく。著者のグライツマンはオーストラリア人だが、ポーランド系ユダヤ人の祖父を持つ。物語中で、やや違和感があるのはフェリックスがカトリックだということ。もちろん、例えばメンデルスゾーンのように⇒2020/04/06

めしいらず

61
どんなにヒドい状況下に置かれたとしても、子供たちは想像の世界や信頼できる人の言葉に、希望の灯を見つけ出し、笑顔を浮かべることができる。始めは楽観的だった主人公も、今、身の回りに起きていることを否が応でも感じ取ってしまう。その過酷の中にあってすら、悪かったことでなく、良かったことを数えようとする。あまりに痛ましいけれど、頁をめくる指先が止まらない。2014/02/19

空猫

34
のどかな表紙からは大きく予想を外し、児童書とは言えナチスによるホロスコートを描いた作品だった。以前読んだ『縞模様のパジャマの少年』はナチス側の少年目線だったが、本作はユダヤ側なので悲惨な場面が多い。主人公のフェリックスは、はじめは何が起きているか分からず、持ち前の空想癖で明るく考える。両親の生存を信じて、孤児院もゲットーも死の列車からも逃げ続けるけれど次第に現実を知る事に。…だれでも一生に一度はいい思いをする権利がある…(p160)いや二度でも三度でも…幸せになる権利は誰にでもあるのだ。 2022/06/16

ごへいもち

24
知らないという事は罪。今の自分も知らないことがたぶん多い。数十年後、歴史が明らかになって、後世の人たちから「なぜこの時代の人たちは知らずに済ませていたのか、なぜ声を挙げなかったのか、他の道に気付かなかったのか」と言われることもあるだろう2023/02/28

ケロリーヌ@ベルばら同盟

23
【第113回海外作品読書会】神様、イエス様聖母マリア様、法王様、そしてアドルフ・ヒトラー。どうか、もう一度父さん、母さんに会わせてください。…本屋を営む両親と別れ、孤児と偽って山の中の修道院で暮らす10歳のフェリックスは、神父さんが言う「偉い」人々に祈る。両親が問題を解決して迎えに来る日を。4年近くも離れてしまっているけれど、きっと見つけてくれる。もらった黄色いノートに、父さん母さんの物語をたくさん書いてあるから。これを目印に…。こどもの想像を乗せた美しい翼、醜く辛い現実との乖離と融合。胸を抉る愛の物語。2018/07/13

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