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あなたはそっとやってくる

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751522066
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

私立パーシー学院に転校したエリーとマイア。はじめて会った瞬間から、お互いのことが忘れられなくなった二人は、少しずつ距離をちぢめていく。しかし…。モノローグで綴る、せつないラブストーリー。

著者等紹介

ウッドソン,ジャクリーン[ウッドソン,ジャクリーン][Woodson,Jacqueline]
1963年にアメリカのオハイオ州コロンバスで生まれる。ニューヨーク市のストリート・チルドレンのための演劇セラピストをしたのち作家となる。『ミラクルズボーイズ』でコレッタ・スコット・キング賞、『ロコモーション』でボストン・グローブ・ホーンブック賞、『ショウ・ウェイ』でニューベリー賞銀賞など、近年の作品はどれも高く評価されている。アメリカ社会ではアウトサイダーとみなされて無視されがちな若者たちの声を拾い上げて、リリカルなYA文学を発表しつづけている

さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社勤務を経て現在はフリーの翻訳家。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

27
最期涙が止まらなくなりました。「白人が多く住むエリアで、黒人は走ってはならない」。このサバイバル知識は半分冗談めかしてYoutubeなんかでも紹介されていますね。大学時代にジャマイカ系のBFとSankofaという黒人奴隷の苦しみを描いた映画のプレミアに行き、その後の感情的な集会で遠くの方に座っている白人男性と奇妙な連帯感を覚えたのを思い出しました。肌の色が明るいのはその場で二人だけだったから…。愛し合ってるだけなのに。「現代のロミオとジュリエット」にHEAが約束されますように。2017/10/20

シュシュ

26
白人のエリーと黒人のジェレマイアの恋。1998年の作品。白人と黒人が交際することに対しての周囲の目がとても差別的。今はこれ程ではないと思うけれど…。15歳の恋が瑞々しい反面、人種差別がリアルに描かれていた。周囲の反応をジェレマイアは「俺は天気みたいに思っている。雨もあれば雪もあるし、晴れもある」という。二人で歩いているときに周りの冷たい視線を感じて「雨の中を歩いていきましょう」というエリー。結末を読むと作者の差別に対する怒りを感じる。教会が狙われたり、今でもやっぱり差別は消えていないと改めて思う。2019/06/15

joyjoy

13
すごく悲しい。自分が彼らの偏見や差別による苦しみを、本当には理解できないと感じて。悲しくて涙は出るけれど、それでもまだまだ足りないのだ。でも、だからこそこうして本を読んでいるのだろうな。ただ、訳者あとがきの最後にある「あとで悔やまないためには、あたえられた時間の範囲で自分が愛したい人をしっかり愛するということがとても大事なのです」という「時間」については、だれもが自分の問題として共感できることだろう。 「ジェレマイアは10月が好きだった。10月には、わびしさと美しさがある。何かの終わりと始まりのように」。2022/10/24

星落秋風五丈原

10
黒人のジェレマイアと白人のエリーが付き合い始める。ジェレマイアはエリーを自宅に誘ったのにエリーにはわだかまりがある。失ってからわかるその人の大切さ。2014/05/15

ありんこ

9
とてもせつなくて優しい初恋の話。アメリカの中ではまだまだこういう現実があるんですね。英語を勉強しているけれど、実際に住んだことがないし、こういう小説を読むことでアメリカという国の一面を垣間見ることができたような気がします。2012/11/19

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