内容説明
ことばを話さないものたちといっしょにいたくて、ぼくは動物園に行く。そしてある日、知ってしまった。おりの中にかくされた秘密を…。
著者等紹介
ウィリス,ジーン[ウィリス,ジーン][Willis,Jeanne]
イギリスの絵本・児童文学作家。1959年、ハートフォード州生まれ。1981年、はじめての児童文学作品を出版して以来、絵本、詩、小説など70作以上を発表
千葉茂樹[チバシゲキ]
1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Cinejazz
18
〝ぼくは11歳。普通の小学校に通っている。ぼくは手話を使う。両親と言語療法士のルースには、手話で気持ちを伝えられるけれど、クラスの皆とはまともな会話は交わせない...言葉を話さないものたちといっしょにいたくて、ぼくは動物園に行く。 そしてある日、知ってしまった。檻の中にかくされた秘密を・・・〟イギリスの児童文学作家が、言葉にならない思いや内に秘めた感情「深い思い」を、動物園の動物との交流をとおして語られる感動の物語。2023/05/01
みー
10
少年とゴリラの交流。とだけ書いてしまうと、それだけの内容になってしまうが、その中には、何ともスリリングで沢山の事柄がコンパクトに盛り込まれている。親子の愛・障がい・苛め・絶滅動物の保護・成長・・それほど長くない物語だが、読みごたえはある。少年の行動には驚かされ、ハラハラする思いは読み手にまで伝わってきた。2017/03/23
URI
10
聾唖の子とゴリラのお話。カテゴリー的には児童書なんだけれども、私は大人に読んで頂きたい本だと思います。話自体は冷たい湖の上を歩いているかのような感覚。お子様を持つ方はまずご自身が先に読むことをオススメします。メッセージ性が強いので。私の深読みかもしれないけれど…。2014/01/29
tellme0112
7
この本もいい本だった。四年生の息子に読ませてやりたいなあ。どんなに豊かな世界を見せてやることができるだろう。言葉にならない思いを抱える子どもにふさわしい物語だと思う。2017/09/04
クサナギ 「読んでる本」=「バイブル本」
7
一気に読んでしまった。何度も読み返したい一冊。2014/03/11