出版社内容情報
「水の女王」をその身体に取り込み、石のライオンの背に乗ってヴェネチアを救うために旅立ったメルレ。いよいよ一行は〈光の王〉のもとへと向かう。秘密のヴェールの向こうには意外な人物が待ち受けていて・・・。 小学校中学年～中学生
女子中・高生を中心に多くのファンタジーファンの心をとらえた“華麗なる”物語待望の第2巻刊行です。第１巻「水の女王」で生じたたくさんの気になる謎がじわじわと解明され始めます。一度読み始めたら読み終わるまで目を離せない！幻想的な世界を存分に味わってください。
内容説明
サイは投げられた！メルレは黒曜石のライオンとともに、地獄の都へ。伝説の大どろぼうゼラフィンは、仇敵ダリオと再会し、奇妙な館へと招かれる。しかしそれぞれの試練は、巨大なパズルのピースのひとつにすぎなかった。もつれあう秘密の先にある真実がすこしずつ明らかになる待望の第２部。
著者等紹介
マイヤー，カイ［マイヤー，カイ］［Ｍｅｙｅｒ，Ｋａｉ］
１９６９年、ドイツのリューベック生まれ。ボーフム大学で演劇、映像学を学んだ後、ジャーナリストとして数年働く。１９９３年、最初の作品を発表。１９９５年より、文筆に専念し、サスペンス・スリラーを多数執筆。メルレを主人公とする『鏡のなかの迷宮』三部作はドイツでベストセラーになった
遠山明子［トオヤマアキコ］
１９５６年生まれ。上智大学でドイツ文学を学ぶ。現在、大学でドイツ語、ドイツ文化を教えながら、ドイツ語圏の児童文学の翻訳紹介をしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
18
ヴェネツィアに残ったゼラフィン（元大泥棒）と地獄に救いを求めて石のライオンと旅立ったメルレパートに物語が分かれて並行進行。光る石の示唆するものは原爆か、それとももっと高度な武器か。ファラオの部下のミイラ戦士はまるで映画『ハムナプトラ』そういえば王様の名前も同じ。凍ってしまった世界や空飛ぶライオンなどビジュアルで見たい要素がいっぱい。2015/05/16
yourin♪
10
前作で離ればなれになってしまったメルレとゼラフィンはヴェネチアを守るため、それぞれの道を進み始めた。 ヴェネチアを飛び出して、冒険は広がりを見せる。 児童書にしては、結構シビアな展開もあるが、次の完結編でいろいろな謎が明らかになるのが楽しみ！2011/06/27
Goto3387
7
第2部。自分の中に飲み込んだ「水の女王」と共に黒曜石の空飛ぶライオンにのって地獄を目指すメルレ。メルレの中には二人分の人格があって、勝気な女の子キャラの水の女王との会話（脳内バトル）は滑稽でさえある。2部の新キャラはゲリラ側とエジプト側にスフィンクス！「夏」を探す「冬」という男。宙に浮く伝令巨大石頭。地獄とは？光の王とは？鏡の目をもったジャニパはどうなった？誰が味方で誰が敵で、それぞれが何を求めて動いているのかわからない混沌とした世界へ。物語の罠にはまって、おろおろしながら読んでいる自分がおかしい。2020/12/03
航輝
5
図書館本 一気に話が進んだ メルレの壮絶な冒険が始まって結末が近付く ラスト手前でまさかのジュニパの裏切り だけどそれをも受け入れて進むメルレの強さ さて次巻では冬に会えるのか? ララペーヤとメルレの手鏡には関連があるのか 気になるところがまだまだいっぱい2023/02/10
北風
4
児童向けにしては、多くの勢力がしのぎを削り合っていて、駆け引きが激しい。しかし、肝心なところでは何が起こっているのか、さっぱりわからない。ライオンの最期とか思わせぶりだけど、そういう伏線の仕方は感心しないなあ。それに、ジュニパもね。それにしても、メルレはなんなんだろうね。まだ、水鏡についても謎のままだし。フェルミトラクスもこのままお使いで終わっちゃったりして。ばらばらのピースがようやく集まったまま。ちゃんとつながるのだろうか？2016/02/13
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