出版社内容情報
コルデコット賞作家シーモントが、友人から聞いた実話を元につくりあげた、「読み聞かせ」にぴったりの、心あたたまる傑作絵本! 幼児~小学校中学年
内容説明
このお話は、コルデコット賞作家、マーク・シーモントが、1983年に友人のサッサ・レイコから聞いた実話から生まれた。シーモントは、15年以上も構想をねりつづけて、この、すてきな絵本をつくりあげた。「読み聞かせ」にぴったりの、心あたたまるお話。
著者等紹介
シーモント,マーク[シーモント,マーク][Simont,Marc]
1915年、パリ生まれ。1939年、最初の児童書にさし絵をつけて以来、100冊近い作品を手がける。1949年、『はなをくんくん』(福音館書店)でコルデコット賞オナー、1957年、『木はいいなあ』(偕成社)でコルデコット賞を受賞
みはらいずみ[ミハライズミ]
1963年、宮崎県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業。出版社勤務を経て、現在は英米文学の紹介・翻訳・編集にたずさわる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
147
家族でピクニックに行った時に出会った一匹の犬。ウィリーと名付け、楽しいひとときを過ごすが、もしかして飼い主がいるのかもと、その日はその場でバイバイする。でも家に帰ってもみんなウィリーが気になって仕方ない。一週間後、ウィリーと再会。めでたくウィリーは家族の一員に…。一週間待つ間のみんなの気もそぞろ感が微笑ましい。表情豊かなウィリーも最高。以前読んだ「ハルの日」の悲しい現実。こちらも実話に基づくお話。幸せな犬が一匹でも多いといいな。2020/05/07
小夜風
19
【図書館】家族でピクニックに行った先でのら犬と出会い、一緒に遊び、でも帰りは置いて帰る。その後の1週間、家族みんな上の空なのが可笑しかった。再会出来て良かったね♪2014/11/26
いっちゃん
17
家に帰ってからの家族のそわそわ、再びキャンプにいってのパパの横目!子供たちの差し出したベルトとリボン!可愛いツボがたくさんあった。2016/05/29
はる
16
読んでもらい本。小学校のおはなし会で、4年生と一緒に。絵本はゆっくり絵も楽しまなくては!公園、BBQ、夕焼け、焦げてゆくお母さんのお鍋。そして描かれていないおじさんの顔(ほんとうに網なんかで捕まえられるのか?)ああ、困った顔が目に浮かぶけれど、のら犬が一匹幸せになるんだから良いじゃないか。2016/11/01
遠い日
15
実話に基づくお話だそうです。ピクニックに出かけた先で出会ったのら犬。人懐こくて、いっしょに遊んで楽しく過ごす。けれど、連れては帰れない。それからあとの1週間、家族4人の胸にわだかまる思い。これはもう、運命。もう一度出会いに行った時のできごとが決定打となった。ウィリーはうちの犬!そういう思いで、家族になった。2017/12/06