内容説明
びっくりするほどおぎょうぎが悪くて、ひどいいたずらばかりしているブラウン家の子どもたち。ばあやもねえやも家庭教師も、一週間でやめてしまいます。「こうなったら、マチルダばあやにきてもらうしかありませんね」と、みんな声をそろえていうのですが、ある日、ドアの外に…。
著者等紹介
ブランド,クリスティアナ[ブランド,クリスティアナ][Brand,Christianna]
1907‐1988。イギリスのミステリー作家。1941年に『ハイヒールの死』(早川書房)を発表後、代表作『緑は危険』(早川書房)をはじめ、数々の作品を執筆する。いわゆる英国推理小説の黄金時代最後の作家として、日本にもファンが多い
アーディゾーニ,エドワード[アーディゾーニ,エドワード][Ardizzone,Edward]
1900‐1979。イギリスの絵本作家、挿絵画家。1936年、『チムとゆうかんなせんちょうさん』(福音館書店)を発表。これが有名な「チム」シリーズの第一作となる。1956年『チムひとりぼっち』(福音館書店)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞
こだまともこ[コダマトモコ]
東京生まれ。出版社で雑誌の編集に携わったのち、児童文学の創作と翻訳をはじめる。白百合女子大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ごへいもち
13
クリスチアナ・ブランド(!)の絵本とは。あとがきによるブランドと挿絵画家はいとこで、2人のおじいさん・おばあさんが孫達に聞かせたお話が元になっているらしい。即興で?聞かせてもらった子供達は喜んだだろうなぁ。でも本になったものを読むとそのナンセンスぶりや階級意識には引いてしまう2011/11/09
ロピケ
4
表紙の絵に魅かれて借りてきた。一昔前のイギリス上流の子ども達って、親が育児に直接かかわらないせいか、いたずらしたり、我儘だったりというイメージはあったけど。この本の子ども達の野放図さにびっくり。これでは、特殊能力を持つマチルダばあや以外は、しつけは無理というもの。が沢山いすぎるので名前をいちいち紹介しないと初めにことわっているのも面白い。しかし、本当にブラウン家、子どもたち何人いたのか?ひとりひとり個性的に書かれている訳でも無かった(チビちゃんは別か)。2012/04/23
ぱせり
3
訳者あとがきによれば、作者クリスティアナ・ブランドと挿画のエドワード・アーディゾーニはいとこ同士とのこと。そして、二人とも子どものころ、彼らの祖父母からマチルダばあやのお話を聞いて育ったのだそう。幸せな家族の秘密をそっと耳打ちされたような嬉しい気持ちになりました。2008/06/13
あずきずき
2
エドワード・アーディゾーニの生誕100年という年なので、アーディゾーニの挿絵の本を探している時に見つけた児童書。むかむかするほどのイタズラな子どもたちの描写が、本当にムカムカした。面白い。2015/05/13
kodomiru
1
いま中学生になる長男と長女は、わたしがいたずらで怒ったりすると必ずや言ったものです。「ブラウンさんちの兄妹よりましだよ?!」「そうだよ、あれに比べたらずっといいこだよ」確かにそうだけどそう言われると口ごもってしまい、わたしも笑ってしまいます。うちの子なんて❗と怒ってばかりの人がいたら、一度これを読むといいでしょう。ましね、と思うか、マチルダばあやを切望するかは、その人次第ですが。箱いっぱいのおもちゃがもらえるなら♪なんてこどもたちは言ってました。続編を見つけたので楽しみです。2014/09/22