出版社内容情報
スリッパが大好きなスロゲットおじいさんがある日不思議なスリッパを手に入れます。それをはいてみると、力がみなぎり頭も冴えてまるでスーパーマンになったかのよう。この素敵な力で、大切な人を喜ばせようとするのですが・・・・。 小学校中学年程度
内容説明
「よし、では教えよう。このスリッパは…」スロゲットさんは、スリッパをゆびさして、つづけました。「まほうのスリッパなんだ。こいつをはくと、なんでもわかるようになるし、なんでもできるようになるんだよ」。そんなふしぎなスリッパが手に入ったら…。
著者等紹介
キング=スミス,ディック[キングスミス,ディック][King‐Smith,Dick]
1922年、イギリスに生まれる。農業、教師などの仕事に携わったのち、専業作家として多数の児童書を出版。ガーディアン賞ほか数々の賞を受賞している
三原泉[ミハライズミ]
1963年、宮崎県に生まれる。東京大学文学部卒業
岡本颯子[オカモトサツコ]
1945年、長野県に生まれる。武蔵野美術大学芸能デザイン科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
頼ちゃん
5
あっという間に読めた。魔法のスリッパを悪いことに使わないところが良い。だからこそ最後に最高の使い方ができたんですね。スリッパという発想も面白いですね。2015/05/24
とん
4
ふりがななしの漢字が混ざるタイプだった。長いので、読み聞かせで少しずつ。奥さんに洗濯機をプレゼントするエピソードなどからだいぶ古い作品なのかなと感じたけど、案外最近で、邦訳前の原作が2000年だった。2020/07/05
ヴェルナーの日記
4
梅干を食べてスッパマンならぬ、スリッパを履いてスーパーマンになる話。室内用のスリッパを下足として使用すること事態、少し変わった人スロゲットさんであるが、まさか、そのスリッパを履いたら常人離れした運動能力に、知的頭脳を有してしまうとは、本人もビックリ!!でも、性格はそのままで、惜しげものなくスリッパを履きつぶしてしまう。まぁ、そういう人だから、魔法のスリッパが、彼の元にやってきたかもしれない。2014/08/24
Incisor
3
75歳のスロゲットさんが主人公のお話。まほうのスリッパをはくと、なんでもわかるようになるし、なんでもできるようになる。まるで25歳になったみたいに。若い頃の体力、気力、記憶力で、スロゲットさんが取り組むことは、奥さんや、親しい大好きな人たちのためになることばかり。年を重ねて、おとろえていく力もあるけれど、あたたかい気持ちは、ますます愛情深く… 訳者あとがきによると、本作が書かれた頃の作者はスロゲットさんよりもっと年が上だったとのこと、年をとることの楽しみがまたひとつ増えた思いがする。2022/02/09
timeturner
3
なんて無欲なスロゲットさん! 私だったらあーしてこーして・・・なんて考える人のところにはこういうスリッパは来ないんだろうな。2014/06/03