マインズ・アイ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784751518151
  • NDC分類 932
  • Cコード C0097

出版社内容情報

『種をまく人』『風をつむぐ少年』に続くポール・フライシュマンの最新作。「心の目」で想像力の旅、ナポリ、フィレンツェへ。  中学生~一般

内容説明

“あたしたち、イタリアを旅行してるの、想像の中で。このベデカー案内書を使ってね。おかげで、退屈しないわ”『種をまく人』『風をつむぐ少年』に続くポール・フライシュマンの最新作。

著者等紹介

フライシュマン,ポール[Fleischman,Paul]
1952年アメリカ・カリフォルニア州モンテレイ生まれ。カリフォルニア大学、ニューメキシコ大学に学ぶ。音楽、歴史、自然科学に造詣が深い。『Joyful Noise』(詩集)でニューベリー賞受賞。『Bull Run』でスコット・オデール賞受賞。著書に『種をまく人』『風をつむぐ少年』(あすなろ書房)などがある

片岡しのぶ[カタオカシノブ]
和歌山生まれの岩手育ち。国際基督教大学卒業。翻訳工房パディントン&コンパニイを夫と共同主催。著書に『翻訳家になりたい人へ』(中経出版)ほか。訳書に『ナゲキバト』『種をまく人』『風をつむぐ少年』『あなたがもし奴隷だったら…』(あすなろ書房)ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

48
半身不随になった16歳の少女は療養ホームで88歳の老婦人エルヴァに想像力の旅に誘われる。ベデガー旅行案内書という心強い相棒と共に。最初は渋々付き合っていたがエルヴァの流れるように溢れ出す語り口がコートニーの想像力を引き出す。鬱ぎがちだった彼女が自らの想像力で楽しみ始める場面にホロリ。『思い出の庭は、ぶらぶら歩きにもってこい』というエルヴァの台詞が印象的。ステイホームを余儀なくされている我々も、この二人のように想像力の翼を広げることで心豊かな時間を過ごすことが出来るはず。ポール・フライシュマンはやはりいい。2021/01/24

シュシュ

27
面白かった。 事故で脊髄を損傷して絶望のどん底の16歳のコートニーが、ある療養ホームで80代のエルヴァと同室になる。コートニーは、ベデカー旅行案内書を読んで空想の旅をしようというエルヴァの提案をしぶしぶ受け入れて、少しずつ変わっていく。この本を読むと、ひどい状況にあっても、言葉と想像力で豊かになれることを確信できる。年老いてからもう一度楽しめるように、今、好きな本や詩にたくさん出会っておきたい。子ども時代や新婚時代の楽しかった思い出も、老いて孤独になったときに支えになるのかもしれないとぼんやりと思った。2019/01/30

ぱせり

5
88歳のエルヴァ。なんてすてきな人だろう。彼女の頭の中にはなんとたくさんの詩が入っているのだろう。もう文字を読むこともできないのに、頭の中から自由に取り出せる詩。その詩でただ温まっているだけではない。それをエネルギーに変えて彼女の心は高く飛翔するかのよう。エルヴァの豊かな人生が、波紋のように、次の人、その次の人・・と広がっていく。本を読むわたしにも。2009/03/12

onion

4
さすがポール・フライシュマン、とてもよかった。この作家の豊かな「人間力」が文章を通して伝わってきます。古い旅行ガイドを辿って、空想のイタリアを旅する描写もすてき。2011/05/28

Acha

3
想像力は翼になる。ああ、でもどうだろう。どうなんだろうこれは。後半、彼女の言葉の一つ一つにざわついてしまう。最後の台詞をどう受け止めたらいいんだろう。果てしなく広がる金色の空が、わたしにも確かに見えた気がするのに。2021/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/389488
  • ご注意事項

最近チェックした商品