兄（えな）さん 宮沢賢治

藤井 逸郎【作】/小林 敏也【絵】

あすなろ書房（1995/02発売）

• サイズ A5判／ページ数 133p／高さ 21cm
• 商品コード 9784751512326
• NDC分類 K910
• Cコード C8323

内容説明

「兄さん」というのは、宮沢賢治の生まれた岩手県地方で、家のあとを継ぐ長男を呼ぶことばです。でも、どの家の長男も「兄さん」と呼ばれるわけではありません。お金持ちの家の跡継ぎで、やがてその家を取りしきる「旦那さま」になる人のことを、よその人が敬って言うことばなのです。「兄さん」として生まれた宮沢賢治を描く伝記。

目次

兄さん賢治
賢治と妹、トシ
オトコオンナ
賢治の子ども時代
賢治と父、政次郎
賢治の学生時代
賢治と法華経
ガキ大将先生、賢治〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[サルビア]

岩手に行って、そして宮沢賢治記念館、蘿須地人会、イギリス海岸、などを訪れたからこそこの本の宮沢賢治についてより、深く知る事が出来た。ただ、まだまだ知らない事も多く、このほんでまた分かった事がある。著者は岩手出身の人で、方言も入りながらの説明もよく、また教職についていた経験も子どもたちに宮沢賢治のことを伝えていたのも良かった。賢治が「ホッホウ」と言って飛ぶ話が面白かった。そんなお茶目な部分もあったんだなと思うと賢治をより身近に感じた

2016/08/31