出版社内容情報
経済封鎖下の北イラクでは、圧倒的な物不足と慢性的な小競り合いが続いている。麻酔も十分にほどこせない、電気も止まる、銃を持った兵士が手術室になだれこむ、闇商人がBMWやベンツを乗り回す、そんな“異常な日常”をユーモラスかつペーソス込めて描く。
これはオモシロイ!ですよ。
この本は、いわゆる反戦ジャーナリストが書いたのではなく、全くの素人がものしたルポルタージュですから、たんたんと書いてあるけれどもそれだけに読む人の心にぐさりと刺さる、そんな本です。
内容説明
経済封鎖下の北部イラク(クルディスタン)。麻酔も十分にほどこせない、電気も止まる、銃を持った兵士が手術室になだれこむ、闇商人がBMWやベンツを乗り回す、そんな異常な日常をユーモラスかつペーソスを込めて活写する。
目次
第1章 戦場の病院へ(金髪の少女が黒髪に変わる国へ;「プライバシー」より「命」の宿舎住まい ほか)
第2章 病院の中も外も戦場(麻酔で眠る患者と死体はどこが違うのか;センスのいい医者は要領もいい ほか)
第3章 いつまでもだらだらと終わらない戦争(居座る理由はごまんとある;トルコが追う、クルド人が逃げる ほか)
第4章 NGOのムダとムリ(NGOの次に略奪者がやってくる;NGOの困った人々)
第5章 戦場のフシギな日常(ホテルに泊まりながら、その屋根で寝る人々;断食の時ほど食堂が儲かる)