出版社内容情報
先進国中、日米両国だけが死刑制度を温存する――。死刑情報を徹底公開し、賛否両派が真っ向からぶつかり合うアメリカ。その死刑制度の歴史的背景から現状までを豊富な実例で明示し、「死刑密行主義」を是認している日本の閉鎖性を浮き彫りにする問題作。
内容説明
死刑は犯罪を抑止できるのか、あるいは政治の道具なのか、少年、知的障害者までも容赦しないのか。先進国中、日米両国だけが死刑を温存する。その死刑をめぐる落差を、豊富な実例で明らかにする。
目次
第1章 死刑の政治化―タフな政治家が求められる背景
第2章 弱者と死刑―“極刑”に例外なし?
第3章 処刑の歴史―時代とともに変わる死刑の形態
第4章 揺れる最高裁―賛成派、反対派の果てしない相克
第5章 珍しくない誤判―誤判、冤罪はなぜ起こるか
第6章 死刑公開はどこまで可能か―言論の自由と遺族の思い
第7章 強烈な個性の死刑囚たち―死刑を望む者の意外な心理
第8章 なぜ死刑制度の存続か―直視する国と沈黙する国の落差