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出版社内容情報
いまから30余年前、隠蔽されていた「地上の楽園」北朝鮮の矛盾と惨状を目の当たりにし、あえて告発した嚆矢の書を復刻。告発を誹謗、圧力で封じ込めようとした総連との確執も記すことで、周辺の問題群を現出させる。 解説・萩原 遼
…今の北朝鮮労働党とその手先朝総聯の愚民政策は頂点に達した。彼らは己に迎合し忠実に盲従する者をもって愛国者とし、…彼らの矛盾、誤りを指摘する者はことごとく反動・スパイの汚名を冠し、粛清の極刑に処す。
私はただ帰国者の安否と幸福を願う一片の正義感から、在日同胞に祖国の恐るべき独裁政治の真実と、残酷非人間的な社会体制を訴えつづけてきた。私に酬われたものはすべていまわしい汚名だけであった。しかし私は自分の良心を偽ってまで彼らの欺瞞工作に与したくはない。
私は生ある限り彼らの欺瞞を指摘しつづけるだろう。
私はひたすら真の人間でありたいのだ。
北朝鮮の実態ばかりでなく、北朝鮮帰国事業を遂行していた朝鮮総聯の当時の呆れた行状を、筆者が決死の思いで綴った告発の書である。そしてそれはこの本が復刻されたときも変わっていなかった。……
内容説明
30余年前の正義の絶叫になぜ耳を貸さなかったのか。北朝鮮の深層を暴露した嚆矢の本。
目次
第1部 北朝鮮の真相―自由なき竹のカーテンの内幕
第2部 朝総連の残酷な本質―四十万の組織を独裁する韓徳銖
第3部 北朝鮮からの手紙