となりの国のものがたり<br> エディ、あるいはアシュリー―Eddie or Ashley

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

となりの国のものがたり
エディ、あるいはアシュリー―Eddie or Ashley

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年06月10日 23時38分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750518084
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

「さて、エディ。こう呼ばれたいなって思う名前はあるの?」

「アシュリー」

本当はそんな名前、考えたこともなかった。〈自分は男じゃないらしい〉という認識は、〈どうも女性のようだ〉とは直結していなかったからだ。それなのに訊かれたら口をついて出た。アシュリーは子どもの頃に可愛がって大切にしていたぬいぐるみだ。

(「エディ、あるいはアシュリー」より)



---------



性の多様性。移民。失われた日々。喪失。再生。暴力……。

どこにでもあるリアルな世界を、時を越え、現実と幻想とを自由に行き来しながら、未来と希望を信じて描いた短編集。



ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかける表題作「エディ、あるいはアシュリー」、第63回現代文学賞受賞作「相続」など8作品を収録。



---------



避けようのない過酷な現実と、その先にある柔らかな希望……。

韓国ファンタジー界の旗手が織りなす物語のタペストリー8編。

内容説明

性の多様性。移民。失われた日々。喪失。暴力…。どこにでもあるリアルな世界を、時を越え、現実と幻想とを自由に行き来しながら、未来と希望を信じて描いた短編集。ジェンダー・アイデンティティの不確かさを自らに問いかける表題作「エディ、あるいはアシュリー」、第63回現代文学賞受賞作「相続」など8作品を収録。

著者等紹介

キムソンジュン[キムソンジュン]
1975年ソウル生まれ。明知大学文芸創作学科卒業。2008年に短編「わたしの椅子を返してください」で中央新人文学賞を受賞し、デビュー。2010年から3年連続で若い作家賞を受賞し、期待の作家として頭角を現す。2018年に「相続」(本書収録)で第63回現代文学賞を受賞

古川綾子[フルカワアヤコ]
神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。翻訳家。神田外語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

14
様々なジャンルの作品が入っていました。2023/09/24

Jessica

3
リベラルなファンタジー短編集と言ったところでしょうか。旅行時機内に持ち込んで読み終えました。 表題作よりも『百年の孤独』のような要素のある、5年に一度集うフィリピン人家族のストーリーが印象的でした。なんというか、ストーリー展開が全て独特なんですよね。 それぞれの話に個性がありすぎてなかなかまとめるのが難しい本作、所謂現在韓国の一部の世相といった感じで好きな方は好きだと思います。2024/09/04

一柳すず子

3
5年に一度集う一族、性の不確かなアイデンティティ、人生に深く関わる出会い、何者にもなれなかった私たち、愛のマジックリアリズム、抑圧と解放、シスターフッド的な何か、おとぎ話の主役は自分なのだ。2023/10/08

今日もおひさま

2
童話パッチワークからSFの鮮明さまで 『エディ、あるいはアシュリー』キム・ソンジュン 舞台も散り散りな八編を収録した短篇集。 現代文学賞を受賞した『相続』(〜2018)は面白く読んで、『メイゼル』(〜2019)は、著者を読むきっかけ『未来は長く続く』(〜2020)は、SFの設定を上手くつなぎ合わせたパッチ―ク生の中に鮮烈さと創作的なバランス感覚が良かったのを思いだす。今回は童話とファンタジー性のそれを見せれくれた。 以下ブログ https://todayisalso-stroll.com/?p=46572024/11/26

nightowl

1
前半のこの出来事があったから崩れ落ちずに済んでいるエピソード主体のものから、後半のファンタジー強めにして生きづらさの表現をマイルドにしているものとがありA/B面で雰囲気の異なるLPレコードを思わせる短編集。若者が本を通じてメンターに会う哲学的な「海馬と扁桃体」がベスト。個人的にはファンタジー路線を進めずにリアル描写を追求してほしい。日本の学生運動世代の敗北に近い「正常人」のほろ苦さも国を越え理解出来るものがある。2025/02/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21474433
  • ご注意事項