歴史がおわるまえに

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歴史がおわるまえに

  • 與那覇 潤【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 亜紀書房(2019/10発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750516103
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0021

内容説明

歴史は「私たちの進路」を、もう照らさない。虚心に過去を省みれば、よりよい政治や外国との関係を築けるはず―そうした「幻想」はどのように壊れていったか。東京五輪や三島事件まで遡り、安倍長期政権やトランプ登場をもたらした「もう歴史に学ばない社会」の形成をたどる。

目次

1 日本史を語りなおす 史論(書き直される日本中世史―義経・後醍醐・信長の実像 呉座勇一+與那覇潤;儒学者たちの明治維新―ひっくり返った江戸の「スクールカースト」 河野有理+與那覇潤;すべては「崩壊」から始まった―日本人の「美と国民性」の源流 福嶋亮大+與那覇潤;歴史学に何が可能か―「中国化」と「江湖」の交点 東島誠+與那覇潤)
2 眼前の潮流をよむ 時評(二〇一二年は“政治”の年だった!?―書棚の民主主義論 仲正昌樹+與那覇潤;橋下徹 淋しき「戦後民主主義」の自画像;日本政治の「中国化」―揺らぐ議会制民主主義;解釈改憲と「戦後」の終わり―『美しい国へ』と『日本改造計画』 宇野常寛+與那覇潤;補助輪付きだった戦後民主主義―ヤンキーと国家 斎藤環+與那覇潤)
3 現代の原点をさがして 戦後再訪(一九六八年からの置手紙―篠原一『日本の政治風土』;交錯する南北朝史―網野善彦と山本七平;一九七〇年代試論―「遅れてきた戦中派」の登場;ふたつの「中国化論」―江藤淳と山本七平;戦中派の退場)
4 歴史がおわったあとに 現在(歴史学者廃業記―歴史喪失の時代;偶然性と代理―歴史の不在を生きる技法とは;歴史なき世界のはじまり―凡庸な独裁者たちの肖像)

著者等紹介

與那覇潤[ヨナハジュン]
1979年生まれ。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は日本近現代史。2007年から15年にかけて地方公立大学准教授として教鞭をとり、重度のうつによる休職をへて17年離職。2018年に病気の体験を踏まえて現代の反知性主義に新たな光をあてた『知性は死なない』(文藝春秋)を発表し、執筆活動を再開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

86
なんか難しい思想の話が書いていたので、ほぼすっ飛ばし。ただ他人が語る歴史書には何らかのフィルターがかかっていることはなんとなく分かった。事実は1つでも見る角度によってはまるで違うものが見える。この感想を書いているときに織田信長が越前平定のために地元の小さな地侍にまで忠誠を尽くすことを求めた書状が出てきたらしい。叡山焼き討ちや足利義昭の追放などを見ていると既存の価値観にとらわれない大胆な性格に見えるが、割と小さなことをコツコツとやる細かい性格が伺える。歴史を振り返るときは一次資料を見ることが大切だと思う。2019/12/19

trazom

49
抜群に面白い。一冊全部、付箋だらけになってしまった。日本史…特に中世史と江戸・明治、戦後の民主化論、現代政治など、幅広い分野の論文や対談が収録され、一度に沢山のご馳走を食べた満腹感は半端ではない。「江戸化」「中国化」という切り口が、階級闘争史観や西洋化至上主義に毒された歴史観には、とても刺激的だった。山本七平、丸山眞男、吉本隆明、江藤淳、司馬遼太郎の各氏の分析も独特で興味深かったが、私には、網野善彦先生の重要性を教えられたことが有難い。うつ病後のご体調が心配だが、與那覇さんには、一層のご活躍を期待したい。2020/01/21

shikashika555

39
内容が多すぎて感想を纏められず、部分的な感想のみ。 橋下徹分析、簡潔で読みやすい評論。 なるほど橋下氏の言は学校で散々教えられた民主主義の煮こごりのようなモデルなのか。だから名だたる民主主義者が論で挑んでも勝てないわけだ。 個人的には、彼の論を聞いていると 20代の頃に引っかかったマルチ紛い商法のセミナーとよく似ている。 「数の提示とスピード」 反知性主義者は 自らは知性で武装するけど他にそれを許さない。 斎藤環対談、さすがのヤンキー論。 胸がすく反面、そこまで貶めたらんでも、とも思ってしまう😅 2020/10/07

ころこ

32
時評や対談なので全体で何かを表現するのが難しく、その上で著者の身に起こった変化が更に本書を難しくしています。「うつ」が過去を参照し過ぎたことにより起こると考えれば、病気の問題としてだけではなく歴史学者のアイデンティティに関わる危機と理解できます。他方で、昨今の現在主義の様な開き直りの風潮には歴史を参照するべきという当たり前の言説が今こそ有効といえるでしょう。「歴史がおわるまえに」とはアンビバレントな境界にいて、在野の知識人として自ら何が出来るかを問うています。著者は歴史学者を廃業しているといっています。2021/01/31

おさむ

31
興味深かったのは、橋下徹を論じた淋しき戦後民主主義の自画像。それと、斎藤環との対談。補助輪付きだった戦後民主主義、ヤンキーと国家だった。この著者は物事を大括りで語る方が向いているのでは。対談の方が印象的なフレーズが多かった。例えば「関ヶ原の戦いは山口組と稲川会の頂上決戦だった」「江戸時代の儒学者は社会は野蛮と思い、中国や朝鮮の政治のあり方が正しいと思う「ここではないどこか」を求める中二病だった」「日本は思想がかった正統化よりも万事なあなあに収める人が有徳者と呼ばれる」など。2019/11/30

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