内容説明
永井荷風の名随筆『日和下駄』に登場する東京の町をいま歩いてみる。往時を偲ばせるもの、すっかり変わってしまったもの。見慣れた風景に過去が二重写しになり、読んで出かければ豊かな町歩きになること請け合い。
目次
街並みをバリカンで刈りとる
尾根道と谷道が繰り返す―本郷通り、白山通り、春日通り、靖国通り、新宿通り
散歩の味わいは坂にあり―小日向鷺坂、四谷暗闇坂、中目黒別所坂、赤坂薬研坂
崖を探そう―飛鳥山、道潅山、麻布十番
ガケベリ散歩―上野~日暮里~田端~上中里~王子
思いのほか樹が多い―内藤新宿の屋敷町、信濃町の養蜂場
川を遡る、川を下る―日本橋川、渋谷川、古川
七つの丘を越えて―江戸川橋~小日向~小石川~白山~駒込~本郷~田端
ある池の謎をめぐって―四谷荒木町
荷風の散歩道―余丁町から四谷の谷へ
淫祠は呼んでいる―鮫河せきとめ神、中目黒の庚申塔、新富士跡
閑地と地面師―余下町、曙橋、市ヶ谷監獄署跡
誘惑する路地―四谷若葉、芝高輪、三田
ふいに現れる寺―小石川伝通院、沢庵司稲荷
夕陽の魔術―大久保西向天神社、中目黒の尾根道
荷風と結婚―散歩に出たくなるわけ
著者等紹介
大竹昭子[オオタケアキコ]
1950年東京生まれ。小説、エッセイ、批評など、ジャンルを横断して執筆。朗読イベント「カタリココ」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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