内容説明
日本の経済・社会を破壊した「緊縮」財政主義を超えて、いまこそ未来への希望を語ろう。
目次
反緊縮って何だ!?
おすそ分けのすすめ
なぜ消費税を社会保障財源にしてはいけないのか
他者を殴る棒
わたしにとっての反緊縮―生活から政治を語る
政府の借金なくしてデフレ脱却なし
反緊縮経済学の基礎
リベラル再装填のために
日本におけるポピュリズムの困難と可能性―「アジア」という視座
ヨーロッパを救うひとつのニューディール
世界中の革新派勢力への呼びかけ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
templecity
14
日本は借金を負っていると言うが、政府と日銀を一体にして複式簿記で見てみると半分しか借金は無い。1000兆円を1つの壁と言っているが、バブル後に金融緩和をして教育や生活保障に財政をつぎ込むべきである。累進課税を緩和して金持ち優遇措置を取ってきたが、富裕層の税金を1%上げるだけで消費税を5%に戻すことが出来る。富裕層が海外に資金を移したりすれば、日本の為にはならない。ある意味、国を成長させるのがハン緊縮なのかもしれない。 2020/03/23
トラ
11
全体的に良い本だと思いました。論者それぞれが今の日本社会の不寛容さに触れており、そうなったのは緊縮政策のせいだという主張が通底しています。何はともあれ緊縮はやめなくてはいけないのに参議院選挙では自民党は消費税を10%にするという……。どんなに絶望的でも諦めてはいけないのだと思いました。2019/07/09
ta_chanko
6
プライマリーバランスの黒字化は不要。政府と日銀が統合政府として金融緩和と財政出動をおこない、デフレ脱却することが最優先。政府が借金をしないと、市場にお金が回らない。法人税・所得税の累進課税・相続税などを強化し、消費税は減税。富裕層から中産階級・下層階級への所得再分配をおこなって、子育て・教育・社会保障の充実を。失われた30年(平成)から、希望の時代(令和)になってほしい。2019/08/30
unterwelt
6
反緊縮とはどのような政策で何を目指すのかが分かりました。お金を教育や福祉、子育て、インフラに投資することで需要を作り出し、景気回復や雇用を生み、増税をしないものと理解。接客業をしていた時に「誰かがお金を使ってくれないと自分の使えるお金が増えない、もしくは減ってしまう」ということを痛感したので、この手の政策は実感として納得できる。そう、景気が悪いからお金は使わないようにしようとすると、ますますお金が減るんですよ! ただマネーサプライやマネタリーベースのところはきちんと勉強する必要があるなぁ。2019/06/25
chiro
5
安倍政権に全く為す術のない野党にとってこの「反緊縮」こそが対立軸として対峙し得る戦略だと感じた。まさに欧州で台頭している左派ポピュリズムの理念であり、日本のリベラルを称している勢力の誤謬と感じた。この理念を現実とすべき活動も著者らが実施しており、この著作を通じてムーブメントが起こる事に期待したい。2019/06/23
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