出版社内容情報
妻の墓参の帰り、娘の手を引きながら森の山道を歩いていると、
白装束の人影を見かける。
行き倒れかと案じてと近寄ると、娘の口から、
老婆の祈りのような言葉ならぬ言葉が語り出される……
個を超えてつながる命や情念の奔流を描いた最新作「鈴の音」をはじめ、
「桃」「ナイフ」「空に住む木馬」「王と詩」、
三田文学新人賞受賞作「青空クライシス」。
「郷里」をまっすぐ、時に影のように描いて忘れがたい余韻を残す全六篇
「魂を抉る言語以前の野生の叫びが、透徹した小説世界のど真ん中を貫いている。」
推薦 吉村萬壱氏
佐々木 義登[ササキ ヨシト]
著・文・その他
内容説明
妻の墓参の帰り、娘の手を引きながら森の山道を歩いていると、白装束の人影を見かける。行き倒れかと案じて近寄ると、娘の口から、老婆の祈りのような言葉ならぬ言葉が語り出される―個を超えてつながる命や情念の奔流を描いた最新作「鈴の音」をはじめ、「桃」「ナイフ」「空に住む木馬」「王と詩」、三田文学新人賞受賞作「青空クライシス」。「郷里」をまっすぐ、時に影のように描いて忘れがたい余韻を残る全六篇。
著者等紹介
佐々木義登[ササキヨシト]
1966年徳島県生まれ。二松学舎大学卒業。二松学舎大学博士後期課程修了。博士(文学)。2007年「青空クライシス」で第14回三田文学新人賞受賞。四国大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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杜子春
21
不思議な味わいの短編集。同じ著者とは思えないほどそれぞれの作風は異なる。私も徳島に住んでいたことがあるので、「鈴の音」に描かれているような生と死の境界線があいまいな雰囲気は肌感覚としてわかる。2018/12/07
うっかり
3
六つの短編が収められているが「青空クライシス」は圧倒的な個の熱量「鈴の音」には未知の気配「王と詩」は鈴の音を少し軽くした印象だ。どれも読み応えがあったが「空に住む木馬」はよく分からなかった。2018/03/17
北別府学
0
いちばん最初の話は意味がわからなかったけどほかは全部面白かった2024/10/30
daikishinkai
0
縁あって読むことができて、良かったです。自分も頑張ろうと思いました。2022/05/26