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内容説明
ナチスが原子爆弾を手にしていたら、世界はどうなっていただろう?ナチスが極秘裏に進めていた原爆開発計画を阻止するために闘った男たちがいた!開発の鍵となる「重水(ヘビーウォーター)」をめぐってノルウェーを舞台に繰り広げられた、第二次世界大戦中、最も困難かつ最大の秘密工作。その全貌をドラマティックに描き切る、傑作ノンフィクション!
目次
第1部(特別な水;教授 ほか)
第2部(コマンド指令;健闘を祈る ほか)
第3部(教官;奴らに捕まるわけがない ほか)
第4部(じつはあっぱれな仕事ぶり;一斉捜査 ほか)
第5部(犠牲はつきもの;五キロの魚 ほか)
著者等紹介
バスコム,ニール[バスコム,ニール] [Bascomb,Neal]
1971年米国コロラド州生まれ。ノンフィクション作家。マイアミ大学(オハイオ州)で経済学と英文学を学んだのち、欧州で数年間ジャーナリストとして働く。その後、ニューヨークの大手出版社の編集者を経て2000年から作家活動にはいる。著書の多くがニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなり、全米で数々の賞を受賞。作品は15を超える言語に翻訳され、20カ国以上で出版されている。ワシントン州シアトル在住
西川美樹[ニシカワミキ]
東京女子大学英米文学科卒。外資系製薬会社(現グラクソ・スミスクライン)勤務を経て、フリーランスの翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
138
アメリカ作家が書いた、ノルウェーレジスタンス。ノルウェーにあるダムで出来る重水。それをナチが狙う。それを使って恐ろしい新兵器を作らせないために。ノルウェーはすでにドイツに踏み込まれており、国王は退位を迫られている。ノルウェーの男達は、科学者も、ダムのそばに住む男も、国のために命を賭して阻止しようとする。彼らの地下組織はイギリスだ。そう言えば、ナチスに踏み込まれた色々な国の人がレジスタンスのためにイギリスで活動していた。イギリスがEUと距離をとる今、欧州の金融の中心はフランクフルトになろうとしているなあ。2018/08/19
BLACK無糖好き
18
原子爆弾開発に必要な「重水」を製造するドイツと、開発を阻止すべく連合国側が実施した破壊工作の一部始終を紙上で再現。中心はノルウェーのヴェモルク工場の破壊工作。厳しい自然環境の中、厳重なドイツの監視の網を掻い潜り、見事に爆破させた後の現場からの逃亡劇。更に続く破壊活動。◇ストーリー仕立てで臨場感溢れる展開にすっかり引き込まれた。困難なミッションに挑んだ人々の人物像を鮮やかに際立たせている。"祖国に再び自由を取り戻す"、というノルウェー人たちの強い意志が深く印象に残った。2017/12/04
spike
8
事実は小説よりも、、、というが、ホントにこれノンフィクションなの?と思うくらい手に汗握りスリリングで、それでいて祖国を思う男女たちの矜持と意思とが重々しく詰まった本。500ページ以上もあるのに一気に読んでしまった。と同時に、戦争の、ナチスの狂気も十分に描いている。今北朝鮮のメッセージを聞くと正気ではないと誰もが思うわけだが、あんなレトリックはこの時代はあちこちにあったのだなと戦慄。2017/11/23
3939
5
ドラマ「ヘビー・ウォーター・ウォー」を鑑賞後、ずいぶん経ってからの読了。トロンスターの物語がTVと違った印象を抱いた。私もドラマを見て知ったが、ドイツの原爆開発阻止のために、祖国や大切な人たちのために戦ったノルウェーの勇敢な人々の物語。筆者も言っている通り、派手な戦闘はなくひたすら耐えて隠れて工作。サバイバルの物語。戦った人々の精神力には頭が下がる。多くのサポートから作られた本書だが、何より生存者、兵士の家族からの惜しみない協力のおかげで当時の情勢や作戦だけでなく兵士たちの心情事細かに描かれている。2019/03/20
takao
3
ふむ2023/11/05
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- 白の皇国物語 〈20〉