内容説明
ダイヤの原石はこうして磨かれ、メジャーへ、日本へやってくる!日本球界を逆照射する“発見”の数々!!足かけ4年に及んだ旅と取材の熱き記録。
目次
序章 中南米ルートを拓いた森繁和
第1章 ドミニカ共和国、最強の秘密
第2章 キュラソーを押し上げる知性
第3章 キューバの栄光・亡命・希望
第4章 ベネズエラ、国家危機と野球
終章 ウインターリーグと渡辺俊介
著者等紹介
中島大輔[ナカジマダイスケ]
1979年埼玉県生まれ。上智大学卒。スポーツ・ノンフィクション作家。2005年よりセルティックの中村俊輔を4年間スコットランドで密着取材。帰国後は取材対象を野球に移し、数々の記事を寄稿。NewsPicksの記者・編集者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
93
アメリカン・ドリームやジャパニーズ・ドリームを掴むための側面もあるが、それ以上に重要なのは、野球を通して英語を学んだり、集団生活の規律を守る習慣をつけること。国ぐるみで世間で通用する良き社会人の育成を図っていると感じた。日本でもたまに公立高校が強豪私学を抑えて甲子園出場をすると、「文武両道」に秀でていると言われたりするとするが、それはあくまでも各学校レベルの話。国策としてやっているわけではない。野球を通じて7歳ぐらいか20歳ぐらいまで一貫して管理している教育システムは、日本のそれよりもはるかに優れている。2017/09/09
えちぜんや よーた
87
【再読本】野球において捕手は「電話番号な打率」でも一軍ベンチ入りが許される野手だ。その代わり、守備は当然ながら他のどのポジションよりも知性に優れていなければならない。ベネズエラは他の中南米諸国に比べてMLBで活躍できる捕手が多いという。現地の人曰く「我々は質の高い教育を受けているからだ」と。もちろんその理由もあるだろう。だがそれ以上に捕手を輩出できる理由は、ガッチガッチに固まった社会主義体制とコーディネーターさえ危ぶむほどの治安の悪さだ。ぶっちゃけ野球やってる若者は何が何でもこの国から出たいんでしょうね。2019/11/17
T2y@
44
感想投稿が間に合わなかったが、WBC予習読書。ドミニカ、ベネズエラ、キューバ、キュラソ(オランダ領)の2016年頃現地レポ。どの国も『規律』を強化点に上げており、ここが現状も課題だったと、日本の優勝で幕を閉じた大会後に改めて感ず。ベネズエラはドミニカより教育水準が高く、技術力ある遊撃手や名捕手も誕生する事。キューバ野球の苦悩。中日元監督 森繁和の慧眼など、トピック多いが、危険な中南米への潜入取材の緊張感は全編に漂っていた。今もこのエリアは変わらずだろうか?2023/03/02
kawa
33
今年のWBC優勝はベネズエラ、ピッチャーは変化球勝負型、小柄で俊敏な名内野手が多いのが特徴なのだそうだ。今までは一括りで見ていたのだが、各々の国柄で特徴が異なるようだ。この選手はどこの国?と興味を持って見られる手に取って良かった一冊。ドミニカが今の中南米野球の中心地。キュラソー(オランダ領)生活水準が高く育成システムがしっかりで規律の高い好選手を輩出、人口当たりの大リーガー数も多い。キューバは亡命選手が多くかつての強さに陰り。ベネズエラの治安の悪さにはふるえる。(2017年刊)2026/04/04
けんとまん1007
24
確かに、野球選手に中南米出身者が多いのは感じている。ただ、この4ケ国の特徴までには、至っていなかった。こうやって読んでみると、それぞれの国の文化・歴史・経済状況などが、色濃く反映されているのだということがわかる。いい悪いという次元ではないものがあると思った。今の野球界は、この地域の選手がいないと成り立たないのも事実。いろいろなカラーがあるからこそ、面白いのかもしれない。2017/09/27




