いかもの喰い―犬・土・人の食と信仰

個数:

いかもの喰い―犬・土・人の食と信仰

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年10月07日 02時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750515014
  • NDC分類 163
  • Cコード C0095

出版社内容情報

気鋭の「宗教民族学者」が、世界数多の事例や研究史を渉猟し、人類3大悪食“犬喰い” “土喰い” “人喰い” に肉薄する。



タブー・儀礼・薬効―

私たち人間が築き上げた驚くべき食文化のかたち



人間のおもしろさ、おかしさ、奥深さが凝縮された食と信仰の関係を追求する!



【いかもの-ぐい】

普通は人が食べないようなものをわざと、または好んで食べること。また、その人。あくものぐい。悪食(あくじき)。 ―大辞林

第一章 食をめぐる信仰世界

第二章 犬肉食とそのタブー

第三章 土喰う人々と儀礼性

第四章 カニバリズムを追う

第五章 世界宗教における食

山田仁史[ヤマダヒトシ]
1972年宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学、ミュンヘン大学ドクター・デア・フィロゾフィー(Dr.phil.)。宗教民俗学・神話学専攻。
現在、東北大学大学院文学部研究科准教授。著書に『首狩の宗教民俗学』(筑摩書房)、共編著に『水・雪・氷のフォークロア』(勉誠出版)、『神の文化史辞典』(白水社)、『アジアの人類学』(春風社)、共訳書にミュラー『比較宗教学の誕生』(国書刊行会)他がある。

内容説明

気鋭の宗教民族学者が人類3大悪食「犬喰い」「土喰い」「人喰い」に肉薄する。人間のおもしろさ、おかしさ、奥深さが凝縮された食と信仰の関係を追求する!

目次

第1章 食をめぐる信仰世界(いかものの旅へようこそ;民族学と食の信仰 ほか)
第2章 犬肉食とそのタブー(犬を食べる?;台湾の「香肉」 ほか)
第3章 土喰う人々と儀礼性(土のフルコース;土食いは悪食か ほか)
第4章 カニバリズムを追う(食人俗の虚実;事例収集と理論形成の開始 ほか)
第5章 世界宗教における食(組織宗教と食の見取図;ユダヤの食規定(コシェル/トレーフ) ほか)

著者等紹介

山田仁史[ヤマダヒトシ]
1972年宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒業、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学、ミュンヘン大学ドクター・デア・フィロゾフィー(Dr.phil.)。宗教民族学・神話学専攻。現在、東北大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

51
人間は様々な食文化を育ててきた。犬、土、そして人。本書はそれらが宗教的、文化的にどのようなものであるかを紹介した一冊。犬を食べるのは東アジアは有名なので知っていたのだけど、アフリカ他全世界に広がっているのは初めて教えられた。それが独特な意味を持っているのは、他の肉とは一線を画している事になるのかな。カニバリズムは先行研究の紹介が中心。研究者の価値観に左右されている部分も多いけど、研究の流れを追っているだけでも十分面白い。実例は日本の骨噛みとか。やっぱり食文化って、それがどのようなものであっても面白い。2017/09/22

三柴ゆよし

17
愛犬家なのに犬食にはさして抵抗がない。そんな人間が私です。という告白はさておき、『いかもの喰い』という派手な書名のわりに、地味な良書であった。『ドリフターズ』にも出てきた「えのころ飯」についての記述には興奮の一言。隣国を犬食いと罵るくせに、ちゃんと我が邦でも食べていたんです。赤犬がいちばんおいしいというのは『はだしのゲン』でも言ってたよね! そして南米文学ファンのみなさーん! 日本にも土食いはあったんですよー! 意識高い系必読の土食レシピも各種(主に土粥)紹介されており、これで飢饉への備えもバッチリだ! 2017/08/11

ようはん

10
犬食・土食・人肉食という、いかにもな食文化を民族学的視点から見た内容の本。土食に関しては飢饉の時の泥団子みたいな最悪の中の最悪の展開で食べるような印象しか無かったので、そういう土を食べる文化があった事自体に衝撃を受けた。2020/05/30

p.p.

7
「食」、それも「悪食」を宗教民俗学の観点から取り上げた本。犬肉食・土食の章は、世界中の事例集成といった趣であり、著者が犬と土を食べた経験談も書いてある。人肉食については、未整理の研究史の整理の試み。人肉食は忌避の感情を抱かれることが多く、研究者の価値観が反映されがち。その実在を否定するような研究も出され、しかもそれが影響力を持っているとのこと。著者の山田先生はずっと首狩り習俗の研究をされていて、首狩りには人肉食もしばしば付随するので、自分の研究にも役立てようとしたのだろう。2017/05/24

tom

5
登場する「いかもの」は、犬、土、人。こういうものを喰うことについての書誌学的な本。面白いと思ったのは、犬を喰う文化と喰わない文化。韓国や中国の犬喰いをヨーロッパ人は非難し、非難される方も恥じるらしいけれど、犬を喰うことの拒否感は、世界中に広がっているらしい。そして、犬を喰わない人たちは、犬を喰う人をあざ笑う。まことに得手勝手。犬は美味いらしいから、自分は喰わないという理由で非難するのは、ますます得手勝手なはなし。文化というものの閉鎖性を改めて再確認。2017/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11563753
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。