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内容説明
原田治(1946‐2016)が集めた「美しいものたち」。80年代、女子中高生たちが夢中になったOSAMU GOODSの生みの親であるイラストレーター・原田治。物心つくと同時に絵筆を握り、自ずと美術鑑賞が趣味となった著者がずっとずっと続けてきた大切なこと―著者が最後に遺したエッセイ集。
目次
PREFACE
パリで出会ったスペイン・タイル
鉄斎と饅頭
北園克衛とミステリー
寿ぎのデザイン
手のひらの毛皮絵本
宗達色紙の金銀
木彫り人形と農民美術運動
エルブグレンのチーズケーキ
竜之進がゆく〔ほか〕
著者等紹介
原田治[ハラダオサム]
1946‐2016。東京生まれ。小学校時代より川端実氏に師事。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。1970年、雑誌「アンアン」の創刊号でイラストレーターとしての活動を開始。1976年からはじめたオリジナルのキャラクターグッズ「OSAMU GOODS」が圧倒的な支持を得る。1997年にイラストレーター、編集者、絵本作家、アーティストを養成する「パレットクラブ・スクール」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟華
10
OSAMU GOODSの原田治さんのコラム(エッセイ?)集。日々、それはどこにでも美術が、アートがあるのだと教えてくれるようなあたたかな本。言葉も難しくないのですんなり入ってくる。まだまだ原田さんの文章を読みたかったな。2017/09/11
donky
8
図書館の新刊コーナーに並んでいたので、手にしたらデザインや挿入画もとても素晴らしい。著者が高名なグラフィックデザイナーだと知った。装丁へのこだわりも流石に一流。頁を開いたらなんと北園克衛の言葉を引いていたし、なんとも親しみがわいた。「芸術新潮」へのコラムを中心にした洒落た美術エッセイですが、著者が師事した川端実の世界や小村雪岱など実に丁寧に教えてくれる。素晴らしい本です。印刷の良さにも惚れ惚れします。2017/06/10
Ai
6
自分の好きなものやいいなって思うものを、ちゃんと言葉で語れるってスゴいな。人に伝えられるカ。2020/04/22
GO-FEET
5
昨年亡くなった OSAMU GOODS でお馴染みの原田治のエッセイ集。素敵な装丁と人柄が滲む文章。ご冥福をお祈り申し上げます。2017/05/02
エリザベス
4
この本の中で、私が一番感銘を受けたのは「犬を負う子供たち」に添えられた文章です。戦後の焼け野原、二人の戦災孤児が、足の不自由な一匹の犬を背中におぶっている。一枚の写真から、多くのことを読み取れる著者の感受性に思わずため息をつきました。原田さんは、2016年に亡くなられたのでしょうか。底抜けにポップな、OSAMU GOODSの新作が見られないなんて、とても残念です。2017/04/27