出版社内容情報
憧れの宝塚歌劇はこうして誕生した!!
今日に続くタカラヅカの人気と隆盛の秘密とは!?
いつの時代も胸を熱くした女子たちの想いとは―
タカラヅカをこよなく愛する細川貂々の新境地!
第壱幕 大正宝塚乙女はキャラメルの味
第弐幕 レビューの幕開けと昭和モダンガール
第参幕 戦争と国防カーキ少女
第肆幕 戦後復興と昭和すみれ娘
第伍幕 ベルばらブームと乙女のロマン
第陸幕 平成ミレニアム少女の夢
細川貂々[ホソカワ テンテン]
1969年埼玉県生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、漫画家、イラストレーターとして活躍。その後、タカラヅカ好きが高じて宝塚市へ移住。『ツレがうつになりまして。』『本当はずっとヤセたくて。』『タカラヅカが好きすぎて』(幻冬舎)、『息子の将来、だいじょうぶ?』(平凡社)、『それでも母が大好きです』(朝日新聞出版)、『てんてん哲学に出会う』(中野商店)、『そして〈彼〉は〈彼女〉になった』(集英社インターナショナル)、『ツレ元気 からだにいいゴハン計画』(JTBパブリッシング)他、著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
68
『ツレがうつになりまして』でお馴染みの細川貂々の漫画。内容はタカラヅカ歌劇の歴史である。その歴史がエッセイ漫画風の軽みを以て描かれており、よく知らない私には良い入門書であった。大正~平成のタカラヅカ史がざっくりわかる。創業者・小林一三の名は聞いた事はあったが、確かに偉い人である。「演劇はゼイタク品ではなく人間生活の日用品として取り扱うべき」というのが素晴らしい。人はパンのみに生きるに非ずと言うが、芸術芸能をパン同様にする事を目指したのだ。これが大阪特有の芸能の世界を支えて発展させたのだなぁ。勉強になった。2017/02/24
ぶんこ
49
宝塚歌劇団の創設が大正2年とは驚きです。学芸会と揶揄されながらも切磋琢磨し続け、こんにちを築き上げた歌劇団に関わる全ての人たちがいたから。そして、それを支えるファンの人たちがいたから。阪急電車の時の流れもコラムで紹介されていたのも、関東人としては嬉しい。中学生時代、東京宝塚劇場に初めて入った日。上月晃さんと高城珠里?さんの「遙かなる地の果てか、幻の人はいずこに」だったと思いますが、素晴らしい歌声に感動。未だに歌詞が頭に浮かびます。人々に感動を与えてくれる舞台。早く安心して楽しみたいです。2021/06/30
ぐうぐう
24
宝塚歌劇百年の歴史を漫画で綴る『タカラヅカ 夢の時間紀行』。鉄道の収益を上げるために宝塚に温泉施設を作ったものの、日本初の室内プールが失敗し、急遽プールを改装して劇場にしたのが宝塚歌劇の始まりだったとは知らなかった。純粋無垢さを求めていた観客の支持を受けつつも、学芸会並みとの批判を受け、小林一三はアマチュア路線と芸術路線を両立させるために花組月組と、2組に分ける。これも知らないことだったので驚いた。そんな宝塚歌劇にも低迷期があり、阪急グループのお荷物と揶揄される時代もあったのだとか。(つづく)2017/06/17
nyanko
16
宝塚歌劇団の歴史が漫画で分かりやすく紹介されてます。 なかなか観劇することは無いのですが、また行って見たくなりました。2022/02/19
しのぶ
15
宝塚100年の歴史が理解しやすいコミックエッセイ。宝塚と言えばベルばらだよね位の初心者だったせいかヘェ~そうなんだ!と蘊蓄増えました。面白かったです。2024/01/23