言葉の贈り物

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750514901
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

困難を抱えるすべてのひとへ捧げる、24の“言葉の守り札”。



仕事、人生、痛み、喪失、読むことと書くこと、亡き者たちと共に生きること。

日々の営みをめぐって批評家・随想家が紡ぐ、最新書き下ろしエッセイ集!



「どんなに相手を大切に思っても私たちは、いつか別れを経験しなくてはならない。

誰かを愛することは別れを育むことでもある」

読めなくなってもなお本を買い続けた父、自分を厳しく叱った元上司、

思いを言葉にすること、書けない時間を愛しむこと。

本当にだいじなことをそっと語り出す24の「言葉の贈り物」。





ある時期まで、人生は問うだけの厳しい教師のように思われた。

しかし、今は少し違う。分からない、と正直に思いさえすれば、人生は微かな光を照らし出してくれるようにも感じられる。

そして光は、無音の声でこう語りかけるのである。

あまり速く 歩いてはならない。大事なものを見過ごすことになる。

お前が失敗と呼ぶ出来事のなかに人生からの呼びかけが含まれているのを、見過ごすことになる。

(本文より)

若松英輔[ワカマツ エイスケ]
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』にて西脇順三郎学術賞を受賞。著書に『イエス伝』(中央公論新社)、『魂にふれる 大震災と、生きている死者』(トランスビュー)、『生きる哲学』(文春新書)、『霊性の哲学』(角川選
書)、『悲しみの秘義』(ナナロク社)、『生きていくうえで、かけがえのないこと』(亜紀書房)『緋の舟』(求龍堂)など多数。

内容説明

読めなくなってもなお本を買い続けた父、自分を厳しく叱った元上司、思いを言葉にすること、書けない時間を愛しむこと。本当にだいじなことをそっと語り出す24の「言葉の贈り物」。仕事、人生、痛み、喪失、読むことと書くこと、亡き者たちと共に生きること。日々の営みをめぐって批評家・随想家が紡ぐ、最新書き下ろしエッセイ集!

目次

言葉の護符
根を探す
燃える石
天来の使者
働く意味
未知なる徳
書けない日々
苦い言葉
言葉を紡ぐ
読まない本〔ほか〕

著者等紹介

若松英輔[ワカマツエイスケ]
批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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やすらぎ

180
遥か白馬から流れ出る、姫川と云ふ川あり。燃える石が郷里を照らす灯火となる。躓き転んでは痛みを癒す。無数の言葉が自身のうちに眠っていることを確かめ、言葉の贈り物を探しながら、かけがえのない道を歩む。自らを労い、労りながら。…大切な人から花を贈られた人にとって、昨日までの花と今日の花は、まるで違う意味を持つ。大切な言葉はこうして生まれる。やさしい手が添えられて、自らの気持ちを確かめる。…生けるものとして言葉と切に向き合おう。…若松英輔氏が紡ぐ言葉は心に深く響く。書かれた文字は、読まれることによって言葉になる。2022/02/18

ちゃちゃ

70
著者の若松さんから、珠玉の「言葉の贈り物」。ご自身が感銘を受けた先哲の言葉や、ご自身の深い思索から生み出された言葉の数々。私たちは人と出会うように、言葉と出会う。それは、何かに躓いたり、何かを失ったりした、深い苦しみや哀しみの渦中であることが多い。しかし、そういう辛い経験も、心に響く言葉との出会いに導いてくれるなら、豊かな生き方に繋がるのかもしれない。出会った言葉は、生涯にわたって私たちを支え励ましてくれる。受けとめる器としての自分自身が問われている。「多くではなく深く」、私も言葉と出会っていきたい。2017/07/06

Mijas

62
装丁も素敵で、何度も読みたいと思う本に出会った。自分の心の中にある言葉を探すために。情報が氾濫し、言葉があふれかえっているからこそ、本当のコトバが求められていると思う。「語り得ぬコトバを、書くことによって言葉にすることで、私たちは自分の心の中に眠っている宝珠を発見する」「言葉は、人間が遺すことのできるもっとも高貴な、美しいもの」。言葉を贈られ、救われることがあるだろう。言葉は「傷を癒す水となる」ことを若松さん自身が教えてくれる。元上司や親との関係が語られ、文学作品の言葉が添えられていた。心に沁みる文章。2017/02/14

寛生

52
≪書くいう営み≫は、≪不可能な出来事への、無謀ともいうべき挑戦≫であると若松はいう。≪書けない日々≫の中にあって、≪言葉にならない呻き≫と共に、その≪書けない現実に正面から向き合うこと≫の大切さは、静謐の中に己をおいたその≪場所≫から、≪言葉が自ずと語り始めること≫を待つことで、なぜか不可能的可能性が、書けない私のペンを照らし出してくるのか?それは、こちらの≪書くという態度≫に≪根本的な変化≫を迫ってくる叡智のようなものなのか?それは≪祈り≫を捧げる人間の生きていく厳しさであり、命を捧げることなのか?2017/06/20

森の三時

42
文字になった言葉、口から音となった言葉だけがコトバではないという。自分の本当に言いたいこと、気持ち、感じていることは、えてして言葉にできない場合が多い。形にできないけれど確かに胸の内にある、そのコトバが、自分にとってとても大切な部分なのだという。自分を見つめ、素直に自分らしい文字に整理することを心掛ける。私は今この本の感想もうまく書けなくて格闘している。流麗な文章である必要はない。今の私に近い言葉を選択し私の言葉を持ちたいと思う。私は、筆者から、簡単に文字にできないことが自分らしさ、という言葉を贈られた。2017/04/29

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