出版社内容情報
脳の増大とともに社会性を発達させ、地球を支配してきた人類はどこへ向かうのか。
ピューリッツァー賞を2度受賞した生物学の巨人が、社会性昆虫の生態、フェロモンによるコミュニケーション、極限環境に棲む微生物から、地球外生命体の可能性、宗教の弊害、意識と自由意志の先端研究までを論じ、「なぜ人間が存在するのか」の謎に挑む。
2014年度「全米図書賞」最終候補作品!
? 人間が存在する意味
? 知の統合
? アザーワールド
? 心の偶像
? 人間の未来
エドワード・O・ウィルソン[エドワード オー ウィルソン]
世界有数の生物学者。島嶼生物地理学と社会生物学の創始者であり、自然科学と人文科学を統合する3つの概念(バイオフィリア、生物多様性、コンシリエンス)をつくり上げた。アメリカ国家科学賞、スウェーデン王立科学アカデミーが授与するクラフォード賞(生態学分野、ノーベル賞に相当)、2度のピューリッツァー賞など、科学および文芸での受賞歴は100を超える。著書に『人類はどこから来て、どこへ行くのか』(化学同人)、『人間の本性について』(ちくま学芸文庫)、『生命の多様性〈上・下〉』(岩波現代文庫)など多数。
小林由香利[コバヤシユカリ]
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業。訳書に、P・W・シンガー『ロボット兵士の戦争』、ケヴィン・ダットン『サイコパス――秘められた能力』(NHK出版)、アート・マークマン『スマート・チェンジ――悪い習慣を良い習慣に作り変える5つの戦略』(CCCメディアハウス)などがある。
内容説明
ピューリッツアー賞受賞の生物学者がいざなう魅惑のサイエンス・アドベンチャー。脳の増大とともに社会性を発達させ、地球を支配してきた人類はどこへ向かうのか。社会性昆虫の生態、フェロモンによるコミュニケーション、極限環境に棲む微生物から、地球外生命体の可能性、宗教の弊害、意識と自由意志の先端研究までを論じ、「人間はなぜ存在するのか」という謎に挑む。ウィルソン生物学の最良の入門書にして集大成!
目次
1 人間が存在する意味(意味の意味するもの;人間という種の謎を解く;進化する内なる葛藤)
2 知の統合(啓蒙主義の復活;人文科学の不可欠さ;社会的進化の推進力)
3 アザーワールド(フェロモンに惑わされて;超個体;なぜ微生物が宇宙を支配するのか;ETの肖像;生物多様性の崩壊)
4 心の偶像(本能;宗教;自由意志)
5 人間の未来(宇宙で孤独に、自由に)
著者等紹介
ウィルソン,エドワード・O.[ウィルソン,エドワードO.] [Wilson,Edward O.]
世界有数の生物学者。ふたつの科学分野(島嶼生物地理学と社会生物学)と、自然科学と人文科学を統合する3つの概念(バイオフィリア、生物多様性、コンシリエンス)をつくり上げ、地球の生物多様性研究の大きな技術的進歩(オンライン版生物百科事典「エンサイクロペディア・オブ・ライフ」)に貢献した功績で知られる。アメリカ国家科学賞、スウェーデン王立科学アカデミーが授与するクラフォード賞(生態学分野、ノーベル賞に相当)、日本の国際生物学賞、ノンフィクションで2度のピューリッツァー賞、イタリアの国際ノニーノ賞、日本のコスモス国際賞など、科学および文芸での受賞歴は100を超える。現在はハーバード大学名誉教授および同大学自然史博物館の名誉学芸員(昆虫学)
小林由香利[コバヤシユカリ]
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。