内容説明
幸福とは言えない幼少期、世界をこの目で見たいと願いながら育ったアマンダは、成人してバックパッカーとなり、自分を探す旅に出る。いつしかジャーナリストを志すようになった彼女は、運命に導かれるようにソマリアに辿り着くが、そこで待っていたのは、恐るべき運命だった…。
目次
わたしだけの世界
カルガリーへ
旅立ち
ささやかな真実
恋の終わり
ご主人はどこですか?
旅の法則
牙を剥くアフガニスタン
新しい物語
見えない未来〔ほか〕
著者等紹介
リンドハウト,アマンダ[リンドハウト,アマンダ] [Lindhout,Amanda]
20代でバックパッカーとして世界各地を旅するうち、やがてフリーのジャーナリストを志す。取材で入ったソマリアで武装勢力に拉致され、元恋人とともに、460日にわたる人質生活を余儀なくされる。解放後は、ソマリアとケニアに教育を普及させるNGOを発足させ、人道支援の活動に力を注いでいる
コーベット,サラ[コーベット,サラ] [Corbett,Sara]
ライター。「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」紙を中心に、「ナショナル・ジオグラフィック」「エル」「エスクァイア」などの雑誌に記事を寄せている
鈴木彩織[スズキサオリ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめぴ
8
何故にそんな危険地帯へ女性が・・とまずは思うだろう。軽率・自己責任そう言われるであろうことも見越しての、これが勇気ある行動なのか。でも、ジャーナリストが発信しない限り、私はこのような事を知るすべもない。考えさせられるなぁ。2016/12/04
sasha
7
アマンダがソマリアへ渡った動機は確かに軽率だ。だからと言って誘拐ビジネスの被害者になったことを「自己責任」で断罪されるべきではない。避難されるべきは誘拐ビジネスが横行する世界だし、そういった手段に生きる術を見出さざるを得ない人々を生み出してしまった環境なのではないだろうか。ソマリアだけではない。紛争が絶えない地域が平和な日々を取り戻せる日が来ることを願ってやまない。アマンダたちを監視し、暴行を加えた少年兵たちも環境が違えば犯罪者とならなかっただろうにな。2019/01/14
色々甚平
6
過激派に誘拐され生還したノンフィクション。ソマリアに入るのも金になる記事かけそうとか、人生が変わるかもなど無計画に見える行動だった。だからといって、誘拐され良いようにされていいという道理はない。誘拐された後の生活がどういうものか。何をされ、どういう扱いを受けるかを知るにはいいきっかけにもなるし、身代金を払わずに政府に見捨てられたと思う人質側の気持ちも感じられる。各々の組織によって扱いも変わるだろうが、ひとつの実例として人質が生き続けるが描かれている。著者は決してソマリアの人すべてが危険とはいっていない。2018/04/11
橘
5
自分自身の傍観者となるほど、悲惨な事象の地平。拘束した者もされた者も、明日どうなるかわからない。未来の約束ができる幸せを噛みしめる。読後、自己責任という単語の虚無を感じた。2016/03/29
takao
2
諦めたら、どうなるのか?2016/11/22
-
- 和書
- 旺文社漢字典 (第四版)