出版社内容情報
絵を描くことで生きのびる。描かれた絵に生かされている。作品そのものと、作者の人生に向き合うことで見えてくる〈生〉の有り方は、誰にとっても無縁ではない。手垢のついていない〈癒し〉の可能性となる作品論。柴田元幸氏推薦。
第一章 〈癒し〉とあゆむ 安彦講平
第二章 〈病い〉をさらす 本木健
第三章 〈魂〉をふちどる 実月
第四章 〈祈り〉をちぎる 江中裕子
第五章 〈疼き〉をほりおこす 杉本たまえ
【著者紹介】
東京大学大学院人文社会系研究科付属次世代人文学開発センター特任研究員。専門は障害者文化論・日本
近現代文学。障害を持つ人たちの文学活動や社会運動の研究、および医療施設における自己表現活動の支
援に取り組んでいる。著書に『障害と文学̶̶「しののめ」から「青い芝の会」へ』(現代書館、2011年)、『隔離
の文学̶̶ハンセン病療養所の自己表現史』(書肆アルス、2011年)がある。
内容説明
精神科病院のなかにひらかれた“造形教室”に集う人々と、その作品。治療行為としてではなく、また、たんなる作品論としてでもなく、その人たちの軌跡と痕跡を見つめることは可能なのか。
目次
第1章 “癒し”とあゆむ―安彦講平
第2章 “病い”をさらす―本木健
第3章 “魂”をふちどる―実月
第4章 “祈り”をちぎる―江中裕子
第5章 “疼き”をほりおこす―杉本たまえ
著者等紹介
荒井裕樹[アライユウキ]
1980年、東京都生まれ。2009年、東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、明治学院大学社会学部付属研究所研究員を経て、東京大学大学院人文社会系研究科付属次世代人文学開発センター特任研究員。専門は障害者文化論・日本近現代文学。障害を持つ人たちの文学活動や社会運動の研究、および医療施設における自己表現活動の支援に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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