内容説明
すべてを「ウザい」の一言で済ませてしまう大学生。「いまのお気持ちは?」以外に聞くことができないマスメディア。会議の席で言いたいことはあるのに発言できないOL。問題が勃発するたびに口を閉ざす政治家…。日増しに感じる日本社会の停滞は、言葉が圧倒的に足りないことが原因なのでは?こうした閉塞感を打開するべく、「豊かな言葉とたくさんのおしゃべりこそが、これからの日本を救う」と岡田センセイは立ち上がった。教育現場、会社、メディア、国会など、さまざまな例をあげながら、日本の現状と未来について語り尽くす。言葉の問題をとおして考えた“現代日本論”。
目次
1 言葉が足りない(すべては256文字以内で;会社を辞めるヤバい理由;「下げる」言葉はナシじゃねぇ?;バカはウリになる;安全第一で言葉が止まる)
2 言葉が出ない(OLが会社で疲れる本当の理由;OLが黙るもう一つの理由;言葉を支える「社会」)
3 言葉がもたらすもの(言葉が気持ちを作る;言葉で状況を変えていく;言葉と芸術;言葉がすべて)
著者等紹介
岡田憲治[オカダケンジ]
1962年東京生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。専修大学法学部教授。専攻は現代民主主義理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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