飛び跳ねる教室

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  • サイズ B6判/ページ数 160p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750510163
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0095

内容説明

歌人集団かばんのメンバー・注目の歌人にして、中学校の先生である「ちばさと」が、苦い涙とあたたかい涙に彩られた「学校」での日々をリアルに描いた短歌エッセイ。

目次

プロローグ 「死ね」と言われる程度ですよ
1 「学校の人」になる
2 初めての「さんたん」
3 発言キングたち
4 ワル(?)たち
5 ちばさとのいた場所
6 さようなら、上菅田中学校
エピローグ 目を覚ませ、ガリバー

著者等紹介

千葉聡[チバサトシ]
1968年9月4日神奈川県生まれ。1991年東京学芸大学卒業、1997年國學院大學大学院修了。1991~94年シンガポール日本人学校中学部に勤務、2001年4月より横浜市立上菅田中学校に、2007年4月より横浜市立戸塚高校に勤務。1998年第41回短歌研究新人賞を受賞。受賞作は「フライング」というタイトルの短歌連作。2000年第一歌集『微熱体』(短歌研究社)を出版、NHK全国短歌大会ジュニアの部の選者を2期にわたりつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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純子

25
ちばさと先生は、とてもいい先生たちと一緒に仕事ができている。それが今いちばん失われていることではないかなと。忙しさのちょっとした合間に子どもたちのことが話せる。信頼出来る先生たちと。そういうなかで、ちばさと先生自身の子どもを見る目も鍛えられていったのだろうなと思った。「徒競走二位で悔しい子も、二位で嬉しい子もいて、舞う砂、光」「シャーペンを走らせる音 走るより立ち止まるとき音は生まれる」「トイレにはトイレの匂い その中にさっき泣いてた誰かの匂い」中学校のトイレは劣悪。けれど、隠れたり泣いたりする所になる。2017/10/03

まりこ

4
中学・高校の教員であり歌人の著書「ちばさと先生」の短歌エッセイ。授業の工夫、身体を壊すほどの激務、生徒たちからの励まし、感極まって流す涙。中学校でのリアルな日常が、たっぷりの短歌と共に綴られる。生徒から投げつけられる言葉を前に、「キモいのが仕事なんです」と開き直ったちばさと先生の奮闘はすごい。いやぁ、先生ってすごいよ。短歌も沁み入る。中学生には特におすすめ。〈昼休み 騒ぎの中にも暖流と寒流があり 学校は海〉〈制服のズボンの裾のギザギザに切れたところにきっと詩はある〉2015/12/23

otya

4
歌人で中学生の先生のちばさと。おもしろ話など生徒の心をつかむのが上手そうだけど不器用そうでもある。そんな人間臭い先生と生徒の間の信頼関係が素敵でした。2014/11/01

みたらしだんご

3
国語教師を目指す自分にとって、印象に残る一冊になりました。物語の合間に出てくる短歌がハイセンスで面白い笑

かりん

3
5:《すっごく素敵で、すっごく大変そうな教師生活!》ちばさと先生、中学校勤務時代の短歌とエッセイ。教師って本当に子どもそのものと向き合うお仕事なんだなぁ、と。だからこそ、とてつもなく素晴らしい瞬間があり、ツライ瞬間もある。非常に結晶化して書いていらっしゃる感じですが、大変さがにじみ出ています。ニュー上履きなど、細かな描写も良い。「さよならを素直に言えない子が俺の肩を殴って走って消えた」「夜七時、電話、現場へ、怒鳴り声、不安な目、まず話してごらん」「先輩になる サックスの留め金の壊れたケースの持ち方を覚え」2015/08/29

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