内容説明
脳は常にものを考え、休むことがない。そして、思い出すのは嫌な記憶ばかり。くよくよ、いらいら、ああでもないこうでもない、と堂々巡り。禅はそれら煩悩から離れ「清らかな心」を取り戻すために、「考えないこと」を重視する。
目次
まえがき 考えてはならぬ、思い出してはならぬ
第1部 「考えない」からうまくいく(考えることが心を苦しめる;心を傷つけないこと、それを第一に心がける;心を苦しめない方法を見つける;考え方のゆがみを直しなさい ほか)
第2部 禅が教える「考えない」作法(悟ったからといって賢明な判断ができるわけではない;禅とは「心」を知る修行;あれかこれかと考えない―公案が問いかけるもの;だれでもできる坐禅入門 ほか)
著者等紹介
高田明和[タカダアキカズ]
1935年、静岡県生まれ。慶應大学医学部卒業、同大学院修了。ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大学名誉教授。医学博士。専門は生理学、血液学、脳科学。テレビ、ラジオ、講演など多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ユズル
22
流し読み。思っていた自己啓発系とは違った。けれども、考えない練習は、私の生涯のテーマだとは思った。2024/06/13
ひろき
2
心が大事「禅が教える考えない作法」著 高田昭和 禅とは心が第一で、それを乱すすべてのものは悪であるという教え。心を乱さないためには「考えないこと」が肝要。座禅やスポーツをすることや笑うことや元気が出る言葉を自分に言い聞かせることが、大事。禅について知識がないと読むのに苦労します。2011/04/30
ミー子
0
著者は、僧や仏教学者でなく医師なので、タイトルからは若干脱線した薬や医学の話も多い。また、仏教教理の解説の中には「ん?そういう解釈?ちょっと違うんじゃないかな?」という箇所も少しあった。まあ、仏教の専門家ではない著者=1人の仏教に帰依する在家信者による「私はこう考えました」というエッセイだと割り切って読めば、内容的には好き。「過去も未来も考えず、今だけに集中する」ということには大いに賛成。それは実際には難しいが、実践するためには座禅が1番、ということも改めて思った。2015/05/06