内容説明
泳ぐことの陶酔を書きつけながら、静かに自然保護の重要性を訴えた、特異で、驚異のスイミング・レポート。全英ベストセラー。
目次
堀
アイ・スパイ海辺編
フライの王者たち
民衆の川
ウナギと泳ぐ
スイム・ツゥー・バーズで
潮流と月光
ボローとソロー
モールヴァンのプール
大家族水泳〔ほか〕
著者等紹介
ディーキン,ロジャー[ディーキン,ロジャー][Deakin,Roger]
作家、映画作者、環境保護主義者として国際的に知られる。2006年に死去。「地球の友」創設メンバーの一人で、コモングラウンドの共同設立者である。サフォークの堀のある農家で38年間暮らし、1999年に『WATERLOGイギリスを泳ぎまくる』を発表し、ベストセラーとなる。今やネイチャー・ライティングの名著の一つに数えられている
野田知佑[ノダトモスケ]
熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う
青木玲[アオキハルミ]
翻訳家、ライター。神奈川県生まれ。東京大学保健学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロピケ
3
えっ!そんな所泳ぐの?!と近くにいたら、絶対に引きとめたくなる感じ。でも、著者は森羅万象を水に浸かりつつ、考えます。文学の話題が意外と多くて、初耳情報をこの本からかなり頂きました。スイミングやプールに纏わる話も面白かったです。こんなに泳げたら、いいなあ。2010/07/20
natsumi
1
よーし泳ぐぞ!泳いだぞ!!という感じではなく、その地域の雰囲気、歴史、環境問題のことを話していると思ったら次の一文で自然に泳ぎだす。おもむろに泳ぎだす。そして気づいたら水から上がり、穏やかな満足感とともにまた考え事の続きをしている。という、自分の好きなタイプの文章だった。イギリスの地理がわかっている人には、より楽しめると思う。2020/01/09
yyrn
1
イギリスでベストセラーになった本だというが、ちょっと変わった本だ。イギリス人はこういう本を好むのか。イギリス各地の海や川を実際に泳いで回りながら、そこでの印象や遭遇した出来事を書き綴った本で、感じとしてはカヌーイストの野田知佑がむかし書いた「日本の川を旅する」(82)に似ている。あっ、ナンダ、訳者は野田知佑だ、どおりで。2013/04/13
dumpty
1
タイトルに偽りなしです。温泉をはしごするように、海、川、、用水路、プール、水溜りがあれば泳いでみる・・そんな感じです。イギリスの歴史や環境問題、文学にもふれられているので、イギリス&アウトドアが好きな人にはおもしろく読めると思います。2009/10/27
若獅子
0
引用と回想とたとえ話が混在し ていて、その文体に慣れるまでは読みづらかったけど面白かった。2015/07/25