内容説明
李白、杜甫、白居易など、名詩人がわずか数文字で表現した情緒豊かな世界。
目次
第1章 うつくしい―季節の移り変わりに目を留める
第2章 きれい―花と美しき人に魅せられる
第3章 ここちよい―安心して身をゆだねる
第4章 すがすがしい―さわやかな朝に想う
第5章 いとおしい―恋人を慕う
第6章 あたたかい―心が通い合う
第7章 いさましい―意気に感じる
第8章 さびしい―孤独を憂う
第9章 せつない―胸が締めつけられる
第10章 やるせない―人生の転変を想う
著者等紹介
渡部英喜[ワタナベヒデキ]
盛岡大学文学部教授、二松学舎大学文学部非常勤講師。1943年、新潟県生まれ。二松学舎大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程修了。全国漢文教育学会常任理事、六朝学術学会評議員、日本中国学会会員、東北中国学会会員、中国陶淵明研究センター客員研究員、漢字文化振興会東北地区評議員
平井徹[ヒライトオル]
慶應義塾大学、明治大学、大妻女子大学、鶴見大学、淑徳大学非常勤講師(中国文学、中国語、漢文学)。1972年、埼玉県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻後期博士課程修了。1999~2000年、中国・天津師範大学に留学。全国漢文教育学会評議員、六朝学術学会幹事、無窮会東洋文化研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
更紗蝦
25
漢詩の中に出てくる108の短いフレーズを「うつくしい」「きれい」「ここちよい」「すがすがしい」「いとおしい」「あたたかい」「いさましい」「さびしい」「せつない」「やるせない」に分類し、自然観や人生観などをイメージしやすくしています。2022/09/18
Mimi Ichinohe
5
沙(砂)が白くて美しいという感覚が大陸ならでは。月が砂に包まれていたり、砂が雪のようだったり。王偉の「桃は紅にして復宿雨を含み 柳は緑にして更に春の煙を帯ぶ 花落ちて家僮未だ掃はず鶯啼いて山客猶眠る」蘇軾「春宵一刻値千金」王之渙「千里の目を窮めんと欲し更に登る一層の楼」白居易「梨花一枝春(の)雨を帯びたり」楊貴妃の美しさよ。蕭々(しょうしょう)という表現も(悲しく切ない様子)も好き。2022/11/10
skr-shower
2
他地区図書館本。超有名どころしかわからない教養の無さよ…砂漠を抱えている国ならではのフレーズの多さ。2024/03/19
yume
0
初挑戦! 教科書のよう。 楽しみたいので入門書から読んでみたくなった。2024/10/08
-
- 電子書籍
- マルドゥック・アノニマス 3 ハヤカワ…