内容説明
障害を持つ息子との約束、それは障害者でも入れるレストランをつくることだった。武蔵野方式と呼ばれる先端的高齢者福祉を推し進めた名物部長は、アマチュアコックとして、家庭で職場で料理の腕を振るってきた。定年を機に退職金と年金を注ぎ込み、客席48席のレストランを開店したのは、若くして亡くなった子息の遺志を実現するためだ。赤字続きの店を5年目にしてようやく浮上させた「汗と涙」の奮闘記。
目次
1章 第2の人生、挑戦的に生きよう(自分の人生のいいところを見つける;「挑戦なし」では毎日が退屈 ほか)
2章 私の見習い期間―ふだんから技を磨くと強い(仕事はケースワーカー;福祉の先鞭をつける仕事 ほか)
3章 レストランえりか開業物語(一流レストラン並みの設備;立地条件と営業の関係 ほか)
4章 苦闘を重ね右肩上がりへ(苦戦、続く;えりか弁当で挑戦!(2年目) ほか)
5章 レストランえりかの人気レシピ(昆布にこだわり、鰹節をどっさり;食物繊維をたっぷりと ほか)
著者等紹介
山本茂夫[ヤマモトシゲオ]
1934年、樺太生まれ。終戦で山形へ。55年、日本社会事業短期大学卒業。同年、東京・武蔵野市福祉事務所に就職。1963年、早稲田大学第二文学部卒業。主に高齢者福祉の分野を歩み、93年、福祉保健部長。この間、“武蔵野方式”といわれる先端的な高齢者福祉を進め、関係者に注目される。95年、定年退職。翌年、障害者の子息との約束を果たすべくランチ専門「レストランえりか」を開店。現在、早稲田大学第二文学部、日商簿記三鷹福祉専門学校講師、西水元ナーシングホーム(特養)施設長を務める。著書に『福祉部長山本茂夫の挑戦』『新しい老後の創造』がある
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