出版社内容情報
うつ病を患う20,30代女性へのインタビューと分析を重ねた調査と対話が一冊に結実。不安と憂うつの断片を集め、「うつ病」という名の苦しみを当事者の言葉で再定義する。医学的定義やスティグマを超えて、女性の苦痛の新しい歴史を描く、最も深く温かな探求。
内容説明
うつ病を患う20、30代の女性へのインタビューと分析を重ねた調査と対話が一冊に結実。不安と憂うつの断片を集め、「うつ病」という名の苦しみを当事者の言葉で再定義する。医学的定義やスティグマを超えて、女性の苦痛の新しい歴史を描く、最も深く温かな探求の書。
目次
プロローグ うつ病の話についての話
第1部 わたしの苦しみにも名前あるのですか?(大げさ 医者は女の話を信じない;診断 うつ病という言葉に飲み込まれそうです;治療 うつは病か、病ではないか)
第2部 死ぬか、憂うつにならずに生きられると思う?(家族 お母さんを守るのがわたしの役目だと思ってた;恋愛 わたしにはどれも命綱に見えるんです;社会 貧しくて立場の弱い女たちにサメの群れのように飛びかかってくるじゃん)
第3部 物語の結末を変えることができるのなら(自殺 本当に他の人たちは死にたいと思わないってことですか?;ケア それぞれの肩の荷が減れば、助けるのは難しくないんです;回復 わたしが弱くなったそのときに、わたしはむしろ強くなるからです)
エピローグ わたしたちの物語は今ここで始まったばかり
著者等紹介
ハミナ[ハミナ]
1991年生まれ。ノンフィクション作家。科学哲学を学ぶため大学で地球環境科学と哲学を専攻した。大学院では少し観点を変え、科学史・科学哲学共同課程へ入学。科学史を学びながら、2016年の江南駅女性殺人事件以降本格的に活動を始めた女性運動団体「フェミダンダン」の活動家としても過ごした。この時期に深刻なうつ病に悩み、これを主題として修士論文を執筆。大学院を脱出した。生計のためにコラムニスト、科学ジャーナリスト、作文の先生など色々な仕事をし、作家として生きることを決意。『時事IN』『ハンギョレ21』『韓国日報』なと様々な媒体に短稿を寄せている。本書は、その間の研究と出会い、悩みを一つにまとめた初の書籍だ
ワタリドリ[ワタリドリ]
1999年生まれ。大学生のときに日本の差別の歴史に衝撃を受け、大学・大学院では朝鮮近現代史を専攻しながら社会運動にかかわる。在学時にうつ症状を発症したことをきっかけに、周囲の環境をジェンダーの視点で振り返るようになった。現在は社会人として仕事をしながら活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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