目次
第1章 現代アメリカ宗教社会の状況
第2章 宗教と経済
第3章 宗教と貧困―社会的関心と貧困への態度
第4章 宗教と人種
第5章 宗教と性的多様性
第6章 宗教と環境
第7章 宗教と教育(1)―プロテスタントとカトリック
第8章 宗教と教育(2)―宗教右派と一般市民
第9章 宗教と国家―アメリカの市民宗教
第10章 宗教と対外政策―アメリカのイスラエル支持の謎
第11章 福音派運動のゆくえ
著者等紹介
堀内一史[ホリウチカズノブ]
1955年奈良県生まれ。麗澤大学外国語学部イギリス語学科卒。南カリフォルニア大学大学院宗教学研究科修了(M.A.)。麗澤大学副学長(学生・国際担当)。同大学国際学部特任教授。専門は、宗教社会学、社会倫理、アメリカ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
128
アメリカにはキリスト教原理主義という名の妖怪がさまよっている。20世紀後半から建国以来の常識だったキリスト教を前提とした国家観が否定され、人種差別や性的多様性をめぐり保守派と改革派の対立が表面化した。それが政治や教育に波及し、自分の気に入らない主義主張の存在を容認しなくなるほど過激化する。保守派の先頭に立つ白人福音派はトランプ当選で勝利したかに見えるが、内部には反ユダヤ主義派も抱えるなど宗教のモザイク画になったようだ。こんな国が世界最大の軍事大国なのだから、狂信者が大統領になる未来も否定できないのが怖い。2025/01/28