内容説明
理解の温もりも、理論の鎧も与えてくれる。現代版フェミニズム案内。
目次
第1章 政治と権力
第2章 恋愛と人間関係
第3章 結婚と家庭生活
第4章 仕事と賃金
第5章 メディアにおける女性
第6章 私の身体は私のもの
著者等紹介
ジー,タビ・ジャクソン[ジー,タビジャクソン] [Gee,Tabi Jackson]
ロンドンを拠点とするジャーナリスト。全国紙や、新しく出てきたさまざまな女性向けプラットフォームで執筆活動を行っている
ローズ,フレイヤ[ローズ,フレイヤ] [Rose,Freya]
哲学者、作家、フェミニスト。社会科学に関する多くの書籍に貢献している
惠愛由[メグミアユ]
1996年生まれ、水瓶座。同志社大学文学研究科英文学専攻修了。BROTHER SUN SISTER MOONのベースとボーカルを担当。Podcast「Call If You Need Me」を配信するほか、書評やエッセイの執筆も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅんさん
37
フェミニズムの入門書ではあるが情報量がかなり多いので読むのに時間がかかった。でも、新しい知識や自分が意識すらしたことがなかった性差別やハラスメント、これらを知ることができて本当によかった。類書を読んでもっと勉強したい。2025/01/16
meg
23
フェミニズムについて知ることのできる入門書。考えることの大切さ、身に染みる。すばらしい本。どの項から読んでもいつも発見がある。2024/12/05
katoyann
17
日常に潜む、分かりにくい性差別やハラスメントをフェミニズム理論から解き明かした、フェミニズムの入門書。男性から「かわいい」と言われることが性的客体化を認めてしまう罠になっているということや「優しい」と評価されるときにリーダシップを取る女性のイメージが矮小化されてしまうことなど、日常的なコミュニケーションにジェンダーの権力が埋め込まれていることを暴露する。「つるつるの肌」を求めることも、ポルノ産業が由来となっているばかりでなく、男性性の固定観念をかえって強化することになるとする。読みやすい。2024/08/14
はるき
13
素朴な疑問に答える形で女性を取り巻く諸問題を語り尽くす。情報量多めですが、一読の価値ありです。今ある(と、信じている)権利は当たり前ではない。まだまだ未開の地に立たされている意識を強く持ちたいと思います。2024/09/13
ドラマチックガス
12
フェミニズム、フェミニストの入門書。女性の抱くふとした疑問に、これまでにフェミニストたちがしてきた議論で答えていく。フェミニズムが生活に密着した生きた学問であることがわかる。と同時に、主要なフェミニストの主張も理解できる。おそらく男性である僕自身も、本当の意味で「日々のもやもや」を理解できてはいないと思う。男性版『それ、フェミニズムに聞いてみない?』も是非。まぁ読むべき男性は、読まないのだろうけれど。訳者あとがきが秀逸だと思う。フェミニズムがいかに女性の味方であるかがわかる。類書がたくさんでてほしい。2024/07/30