内容説明
民俗学から“生きづらさ”を考える。
目次
第1部 生きづらさと民俗学(生きづらさと差別;民俗学と生きづらさ;生きづらさとインターセクショナリティ)
第2部 生きづらさを民俗学する(選べない出自と阻まれる職業選択;「多文化共生社会」の中の生きづらさ;ジェンダーとセクシュアリティ ほか)
第3部 生きづらさにせまる(話者と見つける研究視点;わからなさと交差点;旧産炭地へのフィールドワーク ほか)
著者等紹介
及川祥平[オイカワショウヘイ]
成城大学文芸学部および同大学院准教授。成城大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。研究分野は民俗学。主要な著書に『偉人崇拝の民俗学』(勉誠出版、2017年)、『心霊スポット考』(アーツアンドクラフツ、2023年)、『民俗学の思考法』(共編著、慶應義塾大学出版会、2021年)。主要な論文に「「害」という視座からの民俗学」(『現在学研究』9、2022年)ほか多数
川松あかり[カワマツアカリ]
九州産業大学国際文化学部講師。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。研究分野は、民俗学・文化人類学
辻本侑生[ツジモトユウキ]
弘前大学地域創生本部助教。民間シンクタンク勤務を経て現職。研究分野は現代民俗学、地域社会・政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
62
【わたしの/誰かの「弱さ」「苦しさ」の民俗学へ】あしぶえさんに本書を教えられ――。「生きづらさ」の問題に民俗学の視点から迫る書。選べない出自と阻まれる職業選択、ジェンダーとセクシュアリティ、差別に対する患者たちの抵抗と紐帯など多様なテーマ。コラムも収録し、各章末には参考文献リストを掲載。<「生きづらさ」のような現代的な課題を「民俗学」の視点から考えると聞くと、首をかしげる人もいるだろう。民俗学は文化財などの伝統文化や、前近代の生活習慣を明らかにする分野であると捉えている人は、今日もなお多い>と。確かに。⇒2024/02/22
mn
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感想文って感じでおもんなかった2025/03/08