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内容説明
このハンドブックは、柔軟に活用できる国際的なモデルカリキュラムを提供し、社会、とりわけジャーナリズムが直面する新たに浮上したグローバル問題である「偽情報」に対応することを目的とします。本書は、ジャーナリズム教育者やトレーナー、またジャーナリズムを学んでいる学生に、「フェイクニュース」に関わる問題に取り組むための枠組みと学習内容を示すモデルカリキュラムとして制作されました。ジャーナリズムを実践する側のガイドラインとしても活用していただきたいと思います。誤情報と偽情報という解決すべき問題に対応するため、本書はジャーナリズム方法論と実践論の改善に努めてきた世界の中でも先導的なジャーナリズム教育者、研究者、評論家たちの知見を集約しています。授業内容は文脈に即しており、理論的で、オンライン検証の事例などは極めて実践的です。コースとしてまとめて使うことも、単独で使うこともでき、既存の教育モジュールの改善や新しい教育モジュールの作成に役立てることができます。本書は、ユネスコのコミュニケーション発展のための国際プログラムの焦点である「ジャーナリズム教育における卓越性を獲得するグローバル計画」の一部です。この計画は、国際的に優良な実践事例の共有を含め、グローバルな観点からジャーナリズムについての教育、実践、研究に携わることを目指しています。
目次
1 真実と信頼そしてジャーナリズム:なぜそれが重要なのか
2 「情報障害」について考える:偽情報、誤情報、悪意のある情報の形態
3 ニュース業界の変革:デジタル技術、ソーシャルプラットフォーム、誤情報・偽情報の蔓延
4 メディアと情報リテラシーによる偽情報と誤情報との戦い
5 検証:ファクトチェック入門
6 ソーシャルメディアの検証:情報源と映像コンテンツの評価
7 ネット上の誹謗中傷に対抗する:ジャーナリストとその情報源が標的とされた場合
著者等紹介
加納寛子[カノウヒロコ]
山形大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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