内容説明
ベルベル語は地域格差があまりにも大きく、標準ベルベル語を確定してそれを文字化する作業が進んでいないため、特有の文字、ティフィナグ文字を併記した本格的なベルベル語辞典は、世界でも未だに刊行されていない。本書では、このティフィナグ文字がたしかに存在していたという事実を知らしめたいという意向から、ベルベル人がたどってきた歴史を紹介するとともに、ティフィナグ文字とラテン文字での表記を併記する形で、ベルベル語の語彙を集成した。
目次
第1部 ベルベル語の概観とその歴史的背景(北アフリカ史の中のベルベル人―「ベルベル」とは何か;ベルベル語の話されている地域―ベルベル復興運動とベルベル研究の変遷;「ベルベル」から「アマズィグ」へ―姓名に残るティフィナグ文字の痕跡)
第2部 品詞・項目別ベルベル語小辞典(日本語‐ベルベル語)(動詞・派生名詞;形容詞・派生名詞;副詞・接続詞・前置詞;名詞・代名詞)
著者等紹介
石原忠佳[イシハラタダヨシ]
1952年生まれ。スペイン国立グラナダ大学哲文学部卒業、同大学セム・ハム言語学科博士課程修了。グラナダ大学講師、創価大学比較文化研究所助教授を経て文学部教授。早稲田大学、国士舘大学、中央大学非常勤講師を兼任。現在スペイン高等アラブ学研究所(CSIC)およびモロッコ・アブデルマリク大学付属レルチュンディー図書館客員研究員を兼任。専門はベルベル語、アラビア語方言学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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