内容説明
近代的な議会政治が最初に誕生したといわれる北欧の島国、アイスランド。2008年の金融危機は、代表制民主主義の正統性をも揺るがせた。政党はもう時代遅れなのか。いかにして市民は政治を変えることができるのか。憲法改正運動と新たな市民政党の結成を取り上げ、今日の民主主義の動態を解き明かす。
目次
序章 危機の時代とアイスランドの民主主義
第1章 先行研究と分析枠組み
第2章 小さな島の、大きな変容―アイスランド金融危機の歴史的文脈
第3章 アイスランド市民憲法の「失敗」と可能性
第4章 市民熟議とアイスランド海賊党の組織化
第5章 路上から議会へ―運動政党、アイスランド海賊党の台頭
第6章 政党政治を動かす市民たち
終章 政党民主主義の根源化―ポスト金融危機のラディカル・デモクラシー
著者等紹介
塩田潤[シオタジュン]
1991年大阪府生まれ、神戸大学大学院国際協力研究科部局研究員、龍谷大学法学部非常勤講師、法政大学キャリアデザイン学部兼任講師。専門は政治学、政党論および社会運動論。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了。ピサ高等師範学校社会運動研究所研究留学などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- 農協のフィクサー