内容説明
女性、子ども、在日外国人、障害者、被差別部落出身者、性的少数者などへの「支援」という営為に着目し、支援が有する非対称性、地域性、公共性を横断的に検討することによって、マイノリティを生み出し、固定し、抑圧する社会の構造を照らし出す。
目次
序章 マイノリティから日本社会を問う
第1部 支援の開始局面(農村で立ちあがる母子の生存保障―福島県白沢村青年団の軌跡から;外国人住民に向けた日本語支援の実現―秋田の女性たちによる政策提言活動から)
第2部 支援の継続局面(外国人学校に通う子どもたちの健康と命―京都朝鮮学校における学校保健活動の取り組み;制度の隙間を縫うボランティアの支援―新宿区における外国人支援活動;終わりの見えない支援―特別支援教育におけるマイノリティをめぐるジレンマ)
第3部 支援の終了局面(終わりを迎えた支援制度―京都市の同和地区における隣保事業;「基地の子ども」を守るために―岩国の教師・中原ゆき子の挑戦)
終章 葛藤のその先へ
著者等紹介
呉永鎬[オヨンホ]
鳥取大学地域学部准教授。専門は戦後日本教育史、脱植民地化研究
坪田光平[ツボタコウヘイ]
職業能力開発総合大学校助教。専門は教育社会学、異文化間教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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