内容説明
日本の隣国で生きる異邦人たち。日本を上回るペースで少子高齢化が進む韓国は、「雇用許可制」を導入し、外国人政策の転換に踏み切った。その労働政策、語学教育、結婚移民などの話題を現地取材で掘り下げ、多文化共生の「光」と難民問題・排外主義といった「影」の両面を探り、日本社会への示唆を与える一冊。
目次
第1章 非熟練外国人労働者から高度人材まで
第2章 韓国系外国人
第3章 華僑と留学生、そして難民
第4章 結婚移民
第5章 外国につながりを持つ多様な子どもたち
第6章 排外主義の高まり
著者等紹介
春木育美[ハルキイクミ]
東京生まれ。同志社大学大学院博士後期課程修了(博士・社会学)。聖学院大学政治経済学部教授、早稲田大学韓国学研究所招聘研究員、東京大学大学院非常勤講師
吉田美智子[ヨシダミチコ]
山口生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了(国際公法)、朝日新聞社入社。神戸総局、大阪本社社会部検察担当、特別報道部、ブリュッセル支局、be編集部などをへて、2022年4月から朝日新聞ネットワーク報道本部。早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
9
中央学院大学大学図書館にて。2022年11月刊行と新しいもの。日本の在日外国人とは植民地の延長で、在日朝鮮人が最多てあるが、韓国の場合は「朝鮮族」(これは日本での呼称)である。国籍で分けると、中国やロシアとなるが、それらの多数は「朝鮮族」である▲韓国の長期滞在外国人数の推移。1990年5万人、00年48万、10年111万、18年末200万を超える▲韓国ではこうした政策も大統領からトップダウンで下るため、国民の間に十分なコンセンサスがあるというわけではない。2023/02/15